KT66ppUL mono amplifier改造完結? ― 2007/03/03

耳がその開封音に馴染んでくると、少しずつ気になる点が持ち上がるもので、まずは、これは、音とは関連が無いのですが、現在の大山猫亭音楽缶詰開封装置のメインアンプ、KT66ppUL mono amplifier、ずっと気にかかっていたのは、このアンプのアクロサウンド製出力トランス、UL結合用の端子は、およそ38%で、この値が100%になると、所謂多極管の3極管接合、このトランスは、トランスの一次側と二次側で位相が反転するタイプなので、大山猫ちゃんがDynaco MkIIIのシャーシーとトランスだけを残して、回路から全て改造したと言うか、組みなおした状態では、もともとのDynaco MkIIIより、増幅段が一段追加されていて、このままでは、入力と逆相の出力となり、そのまま、出力トランスの二次側から、初段のカソードへフィードバックを掛けると、PFBとなるわけで、それで、KT66のプレートに至るB電源を交差させて、出力トランスの一次側で位相が逆転させてあるのですが、ふと疑問に思ったのは、B電源を逆転させると、プレート側から電源を供給した可能性があるのではないか、そうすると、UL端子は、70%強のところから出ていることになるのではないか、このことは確認しておかなければと思う大山猫ちゃん、それは、週末のこととして、今は交合に、二つの音楽缶詰開封装置でCDを楽しむ、と言う事で、休日の朝となったのですが、朝起きると、早速、懸案事項のKT66ppUL mono amplifierを工作台へ、両方のアンプを並べて、Dynaco MkIIIの回路図と首っ引きで、回路を追う大山猫ちゃん、結局、何の事はない、上下の出力管、つまり、push-pullの出力管は一方が逆相になっている訳で、その逆相の方と正相の方を、各々、トランスの正相を受ける方と、逆相を受ける方に繋いで、トランス二次側が入力と同相になるようにしていた訳で、従って、UL端子は当然オリジナルのままで働いている事となり、何もする事はなし、此れで、一先ず問題無しと、しかし、折角開けたのに、何もしないで組み上げるのも癪、と言う事で、このアンプ、昨年9月より、本体のスイッチは使用せず、CECのゼロクロススイッチ電源に繋いで、CECのゼロクロススイッチ電源のスイッチで同時に、交流電圧が0Vのところでスイッチが入るようになっているのですが、そうすると、3PのコンセントからCECのゼロクロススイッチ電源までの電源コードに加えて、アンプの電源コードが長く引き回されて、早い話が、遠回り、電源コードの無駄遣い、そこで、考えたのが、CECのゼロクロススイッチ電源をアンプの直下にセットして、アンプの電源コードは極短く、と言う事で、早速改造に、そうなると、早い話が、アンプのスイッチも無駄、それこそ、接点が一つ増えるだけ、そこで、スイッチをバイパスして、当然ノイズキラーも外して、ここまで来ると、ヒューズもバイパスしたいのですが、それは、流石に、精神衛生上宜しくない、しかし、見ると、ヒューズも随分古ぼけて、当然、大山猫ちゃんが、アメリカから個人輸入した時のままのヒューズ、そこで、郊外の悪所に出向いて、ヒューズを入手、御帰還、早速、手に入れたヒューズをヒューズホルダーに付けて、このヒューズホルダー、黄銅鋼のそれはそれはしっかりした物で、ヒューズもアメリカ製の此れも、作りのかっちりした物で、此れなら、ヒューズが入っていても許せるかと、早速、組み上げて、今まで、スピーカーの裏に、それこそ裏通りに置いた在ったCECのゼロクロススイッチ電源を陽の当たる表通りに、と言う事で、写真の様なセットアップになった次第で、音はと言うと、電源コードが約1.5m短くなっただけなので、変わらないと言えば変わらない、しかし、どうも、スイッチの接点をバイパスした効果はあったと思われるのは、高音部がはっきりとして来たのと、低音のエネルギーが増したのは良いのですが、低音の輪郭が暈けて膨らんだ感じは、此れは、なんとかしないといけない、つまり、馬力が出た分、制御が聴きにくくなったと言うべきか、ここは、考慮の余地があるけど、何しくは、馬力は出たし、それに、スイッチが表通りに出て来たので、今までのように、スピーカーの裏で、スイッチを入れなくても良くなったのは、目に見える改良という事で、さらに、アンプを工作台に移す時、アンプの下に、徒に入れてあった、振動防止シート、アンプが重いので、効果の程は不明であったのですが、此れを、Well Tempered type tonearmの土台にしている、二個の積み木、この、二個の間に入れて、カートリッジの水平を取り直して、早速、アル・デ・ミオラ、低域が締まったのが体感できる程で、これは全くのおまけ、でも、パンのスープとマンゴー・プロシュートを戴きながら、早速LPの開封に現を抜かす大山猫ちゃんでした。
DAコンバーター8 ― 2007/03/17

朝、ダイニングルームに降りて来て、件のGOLDMUND MIMESIS 12、チョン・キョンファーのバイオリンソナタ、まずは、GOLDMUND MIMESIS 12を組み込んだ、グランドピアノ音楽缶詰開封装置で、ユーモレスク、次いで、大山猫亭音楽缶詰開封装置で、音場は確かに、大山猫亭音楽缶詰開封装置が全帯域にわたって、広大で、音域も、音量も平坦で余裕なのですが、バイオリンの音が、グランドピアノ音楽缶詰開封装置の方は、思わず聞き惚れてしまう始末、何回やっても一緒、大山猫亭音楽缶詰開封装置で開封すると、バイオリンの音が、全体としては解像度も焦点もはっきりとして、確実なのに、音楽を奏でない、音としての奇麗さはあっても、音楽として聞き惚れ、装置の事を忘れさせるまでに至らない、大山猫亭音楽缶詰開封装置だけ聴いていれば何の不満もないのでしょうが、聴いてしまうと、つまり、比較すると、これは絶対的に、音楽再生能力に差を感じてしまう訳で、遂に、大山猫ちゃん、GOLDMUND MIMESIS 12と信楽DACの交換を決意、朝ご飯のお餅を食べて、早速、入れ替えを、早速、ユーモレスク、確かに、GOLDMUND MIMESIS 12の変換能力、バイオリンの音が、移植され、ただ、音場の広がりは、信楽の方が、すっきりと広がる感がないでもないのですが、これは、やはり、この方が弦楽器の音は抜群で、細かい余韻が、と言う事で、信楽DACが、SA660と組む事となった次第で、このGOLDMUND MIMESIS 12、出力に関して、三段階持っており、0、+4、+6dBで、音を聴くと、NFBの量ではないかと思われるのですが、と言うのも、0にすると、中音低音共に締まって、すっきりしているけど、少し、音が細身になり、+6では、中低音が膨らんで、豊かになり、と言う事で、いろいろ動かしてみて、結局、+4dBと言う事で落ち着いたのですが、ジャズも此れだと、通奏低音がしっかりして、ハイハットの音もしっかり出て、サックスは前に、と言う事で、Helge Lien TrioのSPIRAL CIRCLEがバランスよく、迫力満点で開封され、あとは、交響曲がどうなるかと言う事で、しかし、ここにきて、また、既製品のDACとなった次第でした。
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