PX4 single stereo amplifier 1 ― 2004/12/10

大山猫ちゃん、北に入植、大山猫亭と称し、そこのダイニングルームに音楽缶詰再生空間の駆逐を目論むのですが、初代のパワーアンプは、大山猫ちゃんの真空管アンプ作成の2年余にわたる勉強の集大成として、自分で設計(といってもPX4や旧管のPX25のオリジナル回路を中心にいろんな回路を参考に考えたものですが)の結局は一番シンプルなオール3極管、3段、コンデンサー結合というもので、初段MH4、でML4の負荷抵抗を低くして出力管のPX4をドライブ、さらに整流管もムラードのFW4/500と全て英国出身の真空管で構成、出力トランスF-2007で、スピーカーの接続へは4Ωと8Ω端子を使い、PX4の負荷抵抗を浅くしており、整流回路はチョークとオイルコンデンサーを使うなど、昔のスタイルを踏襲、また、全段フィラメントは可変抵抗をつけた上で交流点火としてあります。残留ノイズはフィラメントの可変抵抗を調整すると、少量のNFB(3dB程度)がかかっていることもあり、スピーカーに耳を近づけてもほとんど聞こえません。さらに、初段のMH4に関しては、8本の中からまずは真空管のガラスを指ではじいてみて、中の構造物が響かないものを選択、ついでアンプに装着して、指ではじいてみて一番マイクロフォニックノイズが少ないものを起用しています。で、音はというと、スピーカーのユニットがFE206SuperとTA90Aの組み合わせではギターやバイオリン、室内楽までは音が綺麗で浸れるのですが、オーケストラやビッグバンド、あるいはトランペット、サックス、が入ったつまりピアノトリオ以外のジャズでは音量不足で団子になり、かといって音量を上げるとはっきり言ってこちらの体力がいる、しばらく聞いていると疲れて、音を止めるとほっとすると言った状態で、引越して、大きな部屋に移ってもそれは一緒で、ユニットの交換ということになったのですが、現在のローサーとJBLとは非常に相性がよく、次々とシステム全体の改良を行うにしたがって、音は発展し続ける感じで、多分アンプとスピーカーは別々ではなく一体と考えたほうが良いのではないかと思うしだいで、今の結論は、件のインピーダンス変換のみのプリアンプ、PX4 single amplifier、D-55 (Lowther PM6A and JBL UT-045Be)に件のスーパーウーファーが一塊で音の出口を固めており、どこかの視聴室で衝撃的な音楽に出会わない限りは今の音をより高めて行くことになると思います。
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