フォノイコライザーアンプの導入 ― 2005/03/13
昨日、お街の悪所で、このところずっと目をつけていたフォノイコライザーを聞かして、聞かしてで、もとDENONに勤めていた人が制作したというフォノイコライザーを試聴、プレーヤーは緑色の巨大なアクリルのような円盤を糸でドライブ、カートリッジも瀟洒で(NOTTINGHAM INTER-SPACE)、アンプはマッキントッシュの古い世代の石のプリとパワー、スピーカーは巨大ウーファーとホーンにソニーのスーパーツィーター、でも出てくる音は確かに音そのものは大山猫ちゃんのC-6生き残りのイコライザー部分より安定しているようではあるが、奥行きを含めた三次元の立体感はC-6のほうがましで、すると大山猫ちゃんの顔色を見ていたお店のおじさま、ラックスのフォノアンプE-1聞きますか。聞きたい聞きたいと継いでもらうとさすがに値段が4倍弱だけのことはあり音は三次元に定位、しかし、何だか少し線が細いかな、この展示品でしたら安くで良いですよと値段の6割の価格の提示に大山猫ちゃんぐらぐら状態、しかし、内なる声の理由の無い予感に返事を保留にしてもらい、まずは引上げの大山猫ちゃん、本日、月に1度か2度ほど足を運ぶオーディオのお店へと今日は通勤車のスマ次郎ことスマートで、お出かけで、昨日の予感はこのことか、結局開発ほやほやのCSEの息子さんとやらが始めたMusicaのpho 100というフォノイコライザーに遭遇、聞けば製品版の中には無いMMのほかにトランスでMCの出力を受ける入力を持つ機種で、大山猫ちゃんこの店のおじさまの耳には絶大な信頼を置いているのですが、試作の段階から関わっていたとのことで、箱も要らない、電源コードは手持ちがあるのでと、小ぶりな割にはずっしりと重い(ちなみに、フロントパネルでは一つに見えるが、電源と回路は独立の箱で、つまり、独立電源を引っ付けて外見は一体型となっている)、これはこの店のおじさまのアドバイスで箱はしっかり重くしたとのこと、本体だけを小脇に抱えてそそくさと御帰還、配線の変更を行いさっそく電源を入れると今流行りの青いダイオードがぽっちりついて、なかなかの風情、最初のLPはビル・エバンスのポートレート・イン・ジャズ、最初の音はC-6にも残留ノイズ以外では負けるのではと思うほどにスピーカーとスピーカーの間に丸い団子状に音が凝縮、しかも確かに音は毛羽立ち、線は決して細くはないが弾みが無い、つまり、スピーカーの間の空間に巨大な音の毛糸ダマが存在するようで、大山猫ちゃんこんなはずはないと、突然、荒井由美の海を見ていた午後をリクエスト、声の定位は毛糸だまの真ん中であることを確認、ノイズが出ないしこれでよしにしよう、となぜか心踊らぬ気分の大山猫ちゃん、電源コードを変えればだとか、インターコネクトコードを変えればとか思い悩みつつ、CDはどうだろうと、結局CD再生の音の広がりと大山猫亭晩餐に心地よさを求めるのは傷心の猫ちゃんが自分の体を舐めて気分を癒すのと同じ行為で、再生装置の変わらぬ状態に少し安心で今日は暮れるのでした。
PX4 single stereo amplifier 3 ― 2005/03/26
この古今東西音の音楽缶詰開封装置の魔界においては至福の時は決して長続きせず、不幸は突然に襲ってくるもので、この日、昨日求めたレコードを並べ、キース・ジャレットのはじめて見るLPを堪能、もう夜中の12時、これで今日は寝ようカートリッジを上げて、何かカーン、カーンという小さな音に気づいたのが地獄の始まり、右のスピーカーから断続的に小さな音だがカーン、カーンいつもの指定席に座って耳を澄ますと、夜の静寂が支配する大山猫亭ダイニングルームでははっきりと聞こえるのです。一遍スイッチを切って電源を入れても同じで、次いでヒーターのハムバランサーをいじってみるとバキッ、バキィと大音響、出力管のグローが一瞬パッと輝くに至ってこれいけない、真空管をGECに変えてみてもハム音が強く、これは仕方ない中を見てみるしかないと眦を決して腰を抜かしそうに重いアンプを取り出しひっくり返し分解にかかる、開けてみてこれは、初段と次段のフィラメント用の電源のハムバランサーの巻線抵抗に緑青が浮いているではないですか、これではダイオード効果も効果絶大、約2時間アルコールと紙やすりと綿棒で巻き線を光るまで磨くことになったのです。さて、組み上げて、元に設置しテレフンケンREN904をさして再度スイッチを入れると、やはりハム音がし、件のカーンも聞こえる始末。音は澄み切った良い音で、かのアバロンも凌駕する分解能を披露しているのに悔しくも、しかしこれでは長時間安定して使えるとは言えず、やむなく両方ともGECのMH4に戻してみると何か平凡で、急に分解能が落ちたように感じられ、悔しいことしきり、ここは手持ちの英国系PH4を全て引っ張り出して片っ端から耳のそばではじいて音による選別を開始、テレフンケンはガラスの音は澄み切っており、硬質な音で、かすかに余韻を残すようななり方で、まさに、スピーカーで確認した音と同質で、しかし、指ではじくとフィラメントの音がするのはやはりこのあたりに原因があるのかもと断定、ちなみに大山猫ちゃんが調べ上げたところによるとREN904、同様の形状で外皮が金色と銀色があり金色の方が初期の時代に属するというから年から言うとおじいさん、これは眺めて綺麗だなとしたほうが無難で現役で酷使するのは可愛そう。GECの一本はたたいてもフィラメントの音はせずガラスの音も硬質で高い澄んだ音で、後に引く余韻はない。もう一本のGECはコツコツという感じで高い澄んだ感じはない、手持ちの中で、トップマイカの形状とフィラメントの形状がGECとまったく同じものがあり、これについて指弾きテストを行ってみると音の高低音色ともに先ほどのGECとほとんど一緒のものがあったのでこの二本をさして音を出してみると、これでテレフンケンの金色のおじいさんを退職させる踏ん切りがついたというもの、音の分解能は同等かそれ以上で、高音の鈴のような線の細さがきっちりと締まった線の細さになったようで、やはり、テレフンケンを美しいと感じたのは真空管指弾きテストで硬質な音に余韻が乗っていたのを反映していて、これは高音のフォニックブースターがかかっていたのだろうと推察。結局、素直という点ではこの最終的に選別した真空管が味付けのないストレートな音で、指弾きテストと実際の再生音に実に相関することを認識、これならエージングが進めば安心とやっと寝床に就いたのが朝の3時でした。
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