大山猫亭玄関
大山猫亭
このプログの内容は、大山猫亭のオーディオシステム(音楽缶詰開封装置)の改造、改良を断片的に記載したものですが、これは、氷山の一角、大山猫ちゃんとは称しても、ほとんどの時間は仕事に捧げているのは、現代人、せめて、趣味の世界は、無軌道はちゃめちゃでと、自分で、自分の趣味の楽しい思い出を残したくて作ったホームページ、徒然なるままに、酒を片手に、罪のないシュールな大人の夢の世界を渉猟すると、何処も同じ、と、ほっとするものです。
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KT66pp三結mono amplifier改造記32005/10/08

ダイニングのテーブルに電気工作器具一式を並べ、件のメインアンプを逆さにして、アース周りの確認開始、まず目に付くのは、KT66を固定バイアスから、自己バイアスへ変更しているのですが、固定バイアスのグリッドバイアスを調整するボリュームの端子を出力段のアースを集めているポイントに流用しており、ボリュームと抵抗を介して、これが、真空管のソケットの固定用の部分に接地、これは明らかに変と、この部分の回路を切断、ボリュームの端子を完全な出力段のアースポイント用のラグ端子状態にして、次に、もう一つ不思議な、結線を発見、ヒーター回路の中点アースが、0.02μFのコンデンサー(上の写真の、アンプ内部の中央下にある、赤橙色の空豆のような形をしたコンデンサー)を介して、接地、これは理解できない、一応、ヒーター回路の中点をそのままアースに落として、この部分と出力トランスのコモンと結線、さらに、ヒーター回路の中点が、コンデンサーを介して接地してある部分が、そのままネジで、シャーシーに接地してある部分も浮かせて、これで、全てのアースは格段ごとにまとめて、最終的に入力用のRCAピンジャックのコモンでシャーシーに一点アース、次に、NFBに関して、16Ωのスピーカー出力端子から、今までついていた抵抗通り、75KΩで初段のカソードに返して、電源を入れて、電圧のチェック、ところが、トランスの盛大な唸り、ここで気づけばよいのに、メインのスピーカーに繋いでの音だし、ヒートアップと共に大音響で、これは、まさしく正帰還、そこは、大山猫ちゃん、最近の枕元勉強で、出力管のプレートと出力トランスの接続を逆にすると位相が逆になるという記載が頭の隅に、早速参考書をひっくり返して、確認、接続を逆にしたところ、めでたく負帰還が掛かったのは良かったのですが、右のスピーカーは何とか、左のスピーカーの残留ノイズはいささか許容範囲を超えるものの、しばらくは、音の良いのに免じて一旦退却ということにしたのですが、どうも今ひとつ釈然としない大山猫ちゃん、音楽をとバディー・リッチ、やっぱり、しっくり来ない、低音は膨らむし、なんか、音と音の間がサワサワして、聞いていて落ち着かない、これは、やはり限界かな、PX4 singleに返そうかなと思い始める始末、しかし、明日も休日、明日考えようと、二階に行っても、何か寝付けず、枕もとの雑誌をつらつらめくっていると、大山猫ちゃんも歩けば棒に当たる出、なに、こんな手が、確かに、件のアンプ、アルテック型の位相反転ではヒーターとカソードの間に常ならぬ高圧が掛かることになり、たいていは、バイアス電圧を掛けるのですが、その処置が施してないのがなんとなく気にはなっていたのですが、なんと、これは何だと思っていた、ヒーターの中点とグランドを繋ぐ0.02μFの役割は、直流的にはヒーター回路を浮かせて、交流的にのみ接地するという巧妙な仕掛けだったのです。