大山猫亭玄関
大山猫亭
このプログの内容は、大山猫亭のオーディオシステム(音楽缶詰開封装置)の改造、改良を断片的に記載したものですが、これは、氷山の一角、大山猫ちゃんとは称しても、ほとんどの時間は仕事に捧げているのは、現代人、せめて、趣味の世界は、無軌道はちゃめちゃでと、自分で、自分の趣味の楽しい思い出を残したくて作ったホームページ、徒然なるままに、酒を片手に、罪のないシュールな大人の夢の世界を渉猟すると、何処も同じ、と、ほっとするものです。
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old PX25 single stereo amplifier 42006/05/04

連休二日目、昨日の宴会のためか、張り切って、大山猫亭の二回分に相当するイタリア料理を作った所為か、何か、お疲れで、それでも、昨夜が早かったので、お目目はぱっちり、結局、KT66ppUL amplifierに火を入れて、old PX25 single amplifierの最終調整、しかし、気になる所は、いささかプレート電圧が低い事で、今は、心に余裕で、じっくり眺めると、整流管からの出力と、最初の8μFのオイルコンデンサーとの間に、ドロップ抵抗を入れているのに気付き、当然、PX4とPX25ではプレート電流は2本で40mAほど差があり、PX25の方が多く流れるわけで、それで、ドロップ抵抗で、当然、必要以上の電圧下降が起こっており、早速、この抵抗をバイパス、いわゆる、コンデンサーインプットに変更、この抵抗を外すにあたって、本当は、この抵抗が在った方が、整流管にとっては優しい回路だとは思ったのですが、まずは、電圧を当たってみると、プレートが390V、グリッド電圧が28.8, 28.9V、特性も揃って、これで問題無し、いよいよ、音出しと、そこで、考える所が、出力トランスの一次側のインピーダンス、今回の一連の戯れで、二次側の出力を8Ωにしてみたのですが、PX4の音出しでは、どうも、音が芒陽なる傾向が強く、PX4の推奨一次側インピーダンスは4KΩ、出力トランスの一次側インピーダンスは3KΩ、やはり、低すぎる、二次側4Ωに8Ωスピーカーを継ぐと、一次側のインピーダンスは凡そ、倍の6KΩ、出力は減るものの、歪みは減り、音楽を開封しても、こちらが明らかに良い、因みに、old PX25の推奨一次側インピーダンスは3.2KΩ、おそらく、3KΩで受けて良いのでしょうが、どうしよう、ここは悩む所で、しかし、大山猫ちゃんの音楽缶詰開封装置に求める音は、渾然一体となったエネルギーより空間に分離して浮かぶ、音の無い空間が音の間に明らかに存在する事をよしとする物で、その様な方向を求めるなら、たとえ、オーバーでも、寧ろ、6KΩで受けてみよう、と、配線を変更、さらに、電圧増幅部と終段を継ぐRC結合部のグリッド抵抗を350KΩから75KΩにきり換えて、低域のトリミング、まずは、仮配線で、つまり、電源を普通のテーブルタップで継いで、何はともあれ音出しを、スイッチを入れて、漸増する何時もの交流ノイズ、しかし、ノイズは漸減、突然消えて、全くの無音に、スピーカーに耳をくっつけても、全く無音、素晴らしい、CDプレーヤーは、そのまま、またもやジョビンを再生中、そのまま、プリをCDポジションへ、ボリュームを上げて、これで良し、電源コードはテーブルタップ、スイッチは入れて直ぐ、その音の分解能、音の境の繊細さ、それになんと言っても、中音の、つまり、楽器や、人の声の、充実した、生の色合いは、これはもう、独壇場、大山猫ちゃんの一世一代のamplifierが、old PX25を得て、第一線に復帰することになった次第で、さて、この、貴重なold PX25、真空管に懸かる電圧は、グリッド電圧を引いて、実質361V、電流が58mA、電力が21Wで、old PX25の最大規格が25Wなので、最大規格の84%で使用していることとなり、これも、安心、現在繋いでいる電源トランスの電圧端子は360Vで、これを400Vの端子に結線すれば、ドロップ抵抗を入れて、もっと、定格に出来るかもしれないのですが、整流管に400V掛けるの忍びなく、少し内輪の使い方で、無理をしないことに決め、かくして、調整も終了、まずは、音楽缶詰開封装置の中に、組み込みで、電源は、KT66ppUL amplifierの電源と同じ所から、さて、置き場所は、なんとか、KT66ppUL amplifierを奥に入れて、棚板を一枚さらに入れて、old PX25single amplifierの重みで、板を固定、なんとか、自作ラックに納めて、一応、これで、まずは完成でした。

超低音波動発生装置52006/05/07

超低音波動発生装置、何だか、少し、迫力に欠けるところがあり、その上、old PX25 single amplifierの音は、低域も厚く、バックロード・ホーンを豪快にドライブするのですが、なんか、少し膨らむようで、現在の配線は、ローサー、JBLのスーパー・ツィーター、それに、超低音波動発生装置も全て同相、それに、超低音波動発生装置だけ鳴らすと、やはり、中低音の漏れがあり、現在のカットオフが70数Hz、とすると当然その倍数の140から150Hzも減衰はしても聞こえるわけで、これは何とかしたい、と、朝から、電気工具箱を出して、半田鏝を暖めて、AVプリアンプYAMAHA DSP-2000と超低音波発声装置駆動用パワーアンプSONY TA-N330ESとの間に挿入してある、ロー・パス・フィルターを解放して、分解、部品箱をあさってみると、アーレン・ブラッドレーの5KΩ、それに、AEROVOX P30Sオイルコンデンサー1μF、計算すると、カットオッフ周波数は31.8Hz、これで行くこととして、早速、配線開始し、オイルコンデンサーは小振りと言っても、やはり大きく、まずは、オイルコンデンサーを二階建てにすることとして、まずは、古川電工のPCOCCでオイルコンデンサーの端子に配線用の引き出し線を半田付け、ところが、オイルコンデンサーの端子が長年の酸化で、半田が乗らず、結局、サンドペーパーでの端子磨きから、端子を奇麗にして、引き出し線を半田付け、後は、曲芸配線、長さを合わせて、入力と出力のRCA端子の信号側を、抵抗のリード線を使って結線、当然、その間にオイルコンデンサーが入る様に配慮して、最後は、コンデンサーから出した引き出し線を、抵抗のリード線、及び、RCAジャックの出力グランドと半田付けして、出来上がり、さて、ローパス・フィルターをAVプリアンプYAMAHA DSP-2000と超低音波発生装置駆動用パワーアンプSONY TA-N330ESとの間に接続、次に、SONY TA-N330ESのスピーカー端子をメインのローサーと逆相に、変だと思ったら、やっぱし、端子が一本外れていると言う、お粗末、逆相にしっかり繋いで、左側音出し、もう少し下で、カットした方が良いかなとも思うのですが、メインのローサーD-55、大方は、60Hz止まり、これで良いかと、さて、結果はいかに、何故か、アート・ペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクション、あー、低音がすっきりしました、これで良いと、後は、エージング、大山猫ちゃんのローサーD-55、オリ3WナルのFOSTEXのFE206Superを使用した時の、周波数特性は、バックロード・ホーンの宿命を背負って、おおよそ、125Hzの辺りに谷があり、物の本によると、位相が逆転した信号が開口部からお出ましで、それがユニットからの直接音と打ち消し合う運命に、さて、大山猫亭のローパス・フィルター、60Hzで凡そ半分の音圧、120Hzで四分の一、つまり、音源は、ユニット、バックロード・ホーンの開口部、それに、超低音波動発生装置の開口部、スピーカーの前方1mの点の周波数特性を考えると、まず、確かに、60Hz付近、この辺りは、ユニットと、バックロード・ホーンの開口部は逆相で、この辺りに向かって、再生限界、それと、120Hz辺りも逆相で、ここも、音圧は下がる、次に、超低音波動発生装置はどう働くかと考えると、その距離は約3m、逆相で出発するので、仮想測定点の位相は、いずれも同相、と言う事で、獲らぬ狸の式に考えると、超低音波動発生装置からの音は、ローサーD-55の音圧の凹みを補うように働いているらしいと、殆ど妄想で納得の大山猫ちゃん、妄想はどうであれ、音楽缶詰を開封すれば、すっきり、くっきり、超低音波動発生装置を同相で鳴らすと、非常に団子になっていたのは、どうも、超低音波動発生装置を持って、ローサーD-55のバックロード・ホーンの再生周波数上の欠点を増長させていたようで、そう思うと、超低音波動発生装置の設計者の長岡氏も、D-55とペアーになる、この超低音波動発生装置は逆相で接続と描いていたことを思い出す、大山猫ちゃん、いずれにしても、音は上々で、これで、低域の問題も解決、晩餐は、最近、大山猫ちゃんのお気に入りの、手羽元のタンドリーチキンで、今年のゴールデンウイークの打ち上げは終わるのでした。