フォノイコライザーアンプ改造07 ― 2007/09/23
心の中に蠢動していた、フォノイコライザーアンプ改造計画、現在、フォノイコライザーアンプの主要抵抗は全てVishayに変更してあり、その効果は絶大、そこで気になるのが、フォノイコライザーの心臓部、NF型イコライザー部のコンデンサー、ここを、弄くってみたい、それに、使用しているOPA2604、dual構成、しかし、基板をみると、もう一個分の回路がプリントしてあり、これなら、この部分を使って、左右独立に作動させては、何れにしても、コンデンサーと、出来れば、720kΩ抵抗も、お気に入りの音質のものにと、ネットで見つけた、RIAAカーブの計算ソフト、これでいろいろやってみて、結局、現在の抵抗値だと、低音部は6200pF、高音部は1500pF、でほぼ、0.1dB以内の誤差に収まると判断、早速、ネットで双信電気のティップマイカとOPA2604を注文していたのですが、部品はどうなったかとメールをみると、Opeアンプの入荷が遅れて、まだ発送されていない、別々で良いからとメールは入れたものの、休日は待ってくれない、それなら、郊外の悪所で何とかならないかと、郊外の悪所へ、回路図片手に、郊外の悪所にて、おじさまに、イコライザー用のコンデンサー、お勧めのものがありますか、と、ありますよと、仕事場へ消えて、大山猫ちゃんの計算では、低音が、抵抗720kΩ、コンデンサーが6200pF、高音用が抵抗51kΩ、コンデンサーが1500pF、長いことかかって、おじさま曰く、低音用は大抵、これを使いますよ、と4700pF、高音用は、1000pFに220pFを二本パラってこれでいけるのではないでしょうかと、銅箔のスチコン、実物は初めて見る銅箔のスチコン、銅の色も美しく、今まで、今までは、殆ど使う機会がなく、見とれてしまう大山猫ちゃん、美しいものは、音も良い、聴けば、この、スチコン、クオードのプリアンプのイコライザーの修理にご使用とか、いずれにしても、音に関しては、郊外の悪所のおじさまの耳に間違いはないと、早速頂いて、大山猫亭へ御帰還、まずは、晩餐の準備、さて、晩餐も終わり、食後、コーヒーとお菓子を頂いて、明日の工作の準備だけでもと、大山猫亭ダイニングルームのダイニングテーブルが工作台へと変身、フォノイコライザーアンプを自由の身にして、と言っても、もともと、箱型のオーディオラックの中に裸で納まっている、つまり、もともとは、引き出しにしようと思っていた所、ここが箱型の丁度木製のシャーシー、そこから、フォノイコライザーアンプ部を引っ張り出して、工作台の上に、ここまですれば、工作までと、半田鏝を用意して、先ずは、回路の点検を、イコライジング用のコンデンサーは直ぐに分かり、先ずは、低音部を基板から外して、みると、4700pF、なるほど、やはりそうだったのかと、それで、イコライジングの計算をやってみると、4700pFと720kΩで、低音のイコライジングカーブは良く揃っている、なるほどと言うことで、低音は宜しい、さて、高音は、外してみると1500pF、それなら、パラって、1440pFで問題なし、そこで、大山猫ちゃん考えました、どうも、気になる720kΩ、ここもお気に入りの抵抗に換えたい、以前に買い込んだA&Bの抵抗の中に500kΩがあったはず、と、引っ張り出して、あるだけの抵抗を当たってみると、578kΩがペアーで選別でき、これを使ってみたらと、早速、イコライジングの計算をしてみると、超低音が少し伸び悩むだけで、およそ80Hzからは、RIAAカーブと0.05dB以下の誤差で重なると言う結果、低音は、いざとなれば、超低音波動発生装置の音量調整でカバーすればよいと、この方向で改造することに、先ずは、工作台の上で、スチコンパラで1440pFを2本作成、次に、低音部、基板上ではコンデンサーと抵抗は別々になっているのですが、抵抗が大きくないので、スチコンの足に直接抵抗をパラに接続、二組のイコライザー素子が出来上がった所で、基板に装着、基板を貫通した足は切らずに基板の上をパターに沿って這わせて、半田上げ、と言うことで、完成、先ずは接触によるショートが無いかテスターで当たって、電源部分も工作台に移して、電源を入れて、電圧を当たって、いよいよ組み込み、オーディオラックを乗り越えて、配線を終わり、電源を入れて、音楽缶詰開封装置を再生状態に、少なくとも、異常音は聞こえないし、残留ノイズも皆無、スピーカーに耳を近づけても、聞こえるのは、開け放ったサッシの外の虫の音だけで、さて、装置があったまるまで、サッシの際に胡坐をかいて、夜の庭園を眺めながら、印度エコ煙草をふかす大山猫ちゃん、ターンテーブルの上にはすでに、改造前に開封していたKenny Dorhamのquiet kenny、さて、drumの鉦の音が強く鋭くはっきりと、音量も増えて、baseとpianoから離れて、空間に浮かび、baseの音階も確かなら、pianoがしっかり角が出て、そこに入ってくる、Kennyのtrumpet、潤いを帯びた独特の音色が、しかし、芯がはっきりと強く、これは全く宜しい、低音が問題かと思ったのですが、実際問題、超低音波動発生装置がカバーしているので全く問題無し、これは慣し運転後が楽しみと、またしても、魔界に限りは無いと思う大山猫ちゃんでした。
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