KT66pp三結mono amplifier改造記2 ― 2005/10/01

改造DYNACO Mark 3、何故か、スピーカー接続を4Ωと16Ω間で、接続していたらしい、自分でやってて、していたらしいもないのですが、試しに、コモンと8Ωに接続し直して、音楽缶詰開封装置に灯を入れて、そのまま、もう一度寝床へと、さて、寝床に戻って、何やら、目が冴えて、DYNACOの回路図を見ると、使用しているトランスはAcrosoundのoutputがA431、powerがP782、いずれにしても、漆山で使用している時、高音の荒っぽさが耳に付くように感じ、そのトランスに付いても余り評価は高くなかったのですが、調べると、名の通ったトランスで、それよりも、営々と作り上げて、推敲に推敲を重ねてきた音楽缶詰開封装置の中に置くと、以前の印象は完全に払拭され、確かに、物の本にも書いてある通り、優秀なトランスなのかもと思わせる、いずれにしても、メインに据えるか検討の余地はあるということで、ついには起き出して、歯を磨いて、ピーター・バラカンのWeekend Sunshine、8Ω接続はいかに、今日は、ガラス戸を開けずに、メインのボリュームは9時、超低音波動発生装置も9時の状態で、もう、殆ど、オーディション合格で、暫くは、PX4 singleに換って、メインの座を、それにしても、やはり古い器械、RCAコネクター部はシャーシーと触れそうで、内部の配線も、三極管2段をCR結合で、位相反転はアルテック型に変更したため、狭いシャーシー内で、煩雑を極め、それでも残留ノイズは無視できる程度、しかし、パワースイッチはスライド式の小さな物で、スイッチを切ると激しいスイッチングノイズ、さらに、これはメインアンプとは関係ないのですが、メインアンプの電源が入ったまま、イコライザーアンプのスイッチを切ろうものなら、バチッとノイズが出る始末、大山猫ちゃんいろいろ考えて、まず、アイソレーション・バランスフォーマーで、アースが浮いている可能性が考えられるかも、それなら、アイソレーション・バランスフォーマーに継ぐ器機を最初の勧めの通り、CDトランスポートとADCとして、そうすれば、アイソレーション・バランスフォーマーのスイッチを切れば、スイッチのない件のADC、信楽の電源も切れるわけで、空いたコンセントに直接DYNACOのコンセントを継いで、と、その前に、お街へ、その足で、何時ものお街の悪所へ、ちょうど、QUAD II fortyと同社の新作スピーカー及びESLの試聴会をやっており、最初から聴く機会を得たのですが、そのバイオリンを聴くと、音の出てくる前にかすかに弓と弦がこすれ合う、音の出る直前の音が聞き取れ、このQUAD II forty、まだ発売前の内覧で、KT88ではなく、オリジナルと同じKT66のプッシュプル、おそらく三結、と言うのは出力が10W位、だとするとやはり三結、これはまさに、大山猫ちゃんが改造した後の、DYNACO Mark IIIと殆ど同じ、ちなみに、大山猫ちゃん、大昔より憧れていたESL、確かに、弦の音は妙なるものではあるものの、今の大山猫亭音楽缶詰開封装置の演奏に比べると、特に飛びつきたい魅力を感じなかったのは少し悲しく、大山猫亭にご帰還、電源の配線を変えて、パガニーニのバイオリンとギターのCDを聴くと、やはり、実に同系統の音で、大山猫亭の装置の音の方が、身贔屓でなく、解像度、レンジの広さ、低域、高域ともに、勝っていると思うのですが、さらに、これは、PX4 singleでは聞こえなかった、弓と弦の擦れ合う音もしっかり聞こえて、やはり、PX4 singleの4W弱では、サロンモード以上になると、時に聞き苦しくなり、ライブモードでは大山猫ちゃんの評価に、今までは、大山猫ちゃんの体調との関係と思っていたのですが、ばらつきがあったのは、やはり、ライブモードでは、出力の限界があったようで、98dBスピーカーとバックロードホーンのエンクロジャーをしても、4W弱では変形23畳の部屋に音を満たすのはやはり無理があったようで、暫くはKT66三極管接続プッシュプルで行くことに心を決める大山猫ちゃん、なにはともあれ、この2年半眠っていたような状態のKT66プッシュプルの慣らし運転、それでも、早速ストック用の真空管を漁って、まずは、12AU7をストックしていたムラードの真空管に変更、さらに、二段目の真空管は6SN7GT、実は大山猫ちゃんの真空管ストックの中にRCA5691が4本あり、これは初段のためにとってあったのですが、この音も聞いてみたい、しかし、5691は6SL7GT規格、ミューが高く、内部抵抗も高い、しかし、動作が違うだけで差し替えは可能、後は、結果と、交換、堅い音質に変化は、新しい真空管だからで、特に、問題なさそう、しかし、普通は内部抵抗の低い真空管をドライバーには持ってくるものとうろ覚え、まー、このままで、エージングをと、次から次へと音楽缶詰開封の大山猫ちゃんでした。
KT66pp三結mono amplifier改造記3 ― 2005/10/08

ダイニングのテーブルに電気工作器具一式を並べ、件のメインアンプを逆さにして、アース周りの確認開始、まず目に付くのは、KT66を固定バイアスから、自己バイアスへ変更しているのですが、固定バイアスのグリッドバイアスを調整するボリュームの端子を出力段のアースを集めているポイントに流用しており、ボリュームと抵抗を介して、これが、真空管のソケットの固定用の部分に接地、これは明らかに変と、この部分の回路を切断、ボリュームの端子を完全な出力段のアースポイント用のラグ端子状態にして、次に、もう一つ不思議な、結線を発見、ヒーター回路の中点アースが、0.02μFのコンデンサー(上の写真の、アンプ内部の中央下にある、赤橙色の空豆のような形をしたコンデンサー)を介して、接地、これは理解できない、一応、ヒーター回路の中点をそのままアースに落として、この部分と出力トランスのコモンと結線、さらに、ヒーター回路の中点が、コンデンサーを介して接地してある部分が、そのままネジで、シャーシーに接地してある部分も浮かせて、これで、全てのアースは格段ごとにまとめて、最終的に入力用のRCAピンジャックのコモンでシャーシーに一点アース、次に、NFBに関して、16Ωのスピーカー出力端子から、今までついていた抵抗通り、75KΩで初段のカソードに返して、電源を入れて、電圧のチェック、ところが、トランスの盛大な唸り、ここで気づけばよいのに、メインのスピーカーに繋いでの音だし、ヒートアップと共に大音響で、これは、まさしく正帰還、そこは、大山猫ちゃん、最近の枕元勉強で、出力管のプレートと出力トランスの接続を逆にすると位相が逆になるという記載が頭の隅に、早速参考書をひっくり返して、確認、接続を逆にしたところ、めでたく負帰還が掛かったのは良かったのですが、右のスピーカーは何とか、左のスピーカーの残留ノイズはいささか許容範囲を超えるものの、しばらくは、音の良いのに免じて一旦退却ということにしたのですが、どうも今ひとつ釈然としない大山猫ちゃん、音楽をとバディー・リッチ、やっぱり、しっくり来ない、低音は膨らむし、なんか、音と音の間がサワサワして、聞いていて落ち着かない、これは、やはり限界かな、PX4 singleに返そうかなと思い始める始末、しかし、明日も休日、明日考えようと、二階に行っても、何か寝付けず、枕もとの雑誌をつらつらめくっていると、大山猫ちゃんも歩けば棒に当たる出、なに、こんな手が、確かに、件のアンプ、アルテック型の位相反転ではヒーターとカソードの間に常ならぬ高圧が掛かることになり、たいていは、バイアス電圧を掛けるのですが、その処置が施してないのがなんとなく気にはなっていたのですが、なんと、これは何だと思っていた、ヒーターの中点とグランドを繋ぐ0.02μFの役割は、直流的にはヒーター回路を浮かせて、交流的にのみ接地するという巧妙な仕掛けだったのです。
KT66pp三結mono amplifier改造記4 ― 2005/10/10

朝起きて、歯も磨かず、顔も洗わず、お茶も飲まず、カーテンを開けただけで、部屋に外の音を入れないようにして、ついでに、今日は、超低音波動発声装置の上に白熊ちゃんと並べて置いてある、ヤマハAVアンプ独特のプレゼンス用のスピーカー(YAMAHA NS-10MM)を下ろして、アンプの検査用に繋ぐ用意をして、意を決して、二台のアンプを並べて逆さまに、やっぱし、大らかな大山猫ちゃん、一方のアンプのアース処理が不完全、さらに、ヒーター回路の中点アースの配線もそのまま、だから、左右のスピーカーの残留ノイズが違ったはずで、まずは、アースを左右キッチリ確認、0.02μFの配線も元に戻し、残留ノイズが少なかったアンプの通り、シャーシーとの接地ポイントもネジ止めしてあった部分を復活、2点アースとして、次に、ウイリアムソン・アンプの回路図と、真空管の規格をじっくり見ながら、手持ちのKT66を差し替えて、自己バイアスA1級プッシュプルのグリッド電圧30数Vを4本ともクリアーするように調整、さらに、現在NFB75KΩのところを、残留ノイズがNFBの掛けすぎかもと思い(誤解し)、47KΩを足して、122KΩに変更、プレゼンス用のスピーカーから残留ノイズは聞こえるものの、これくらいだったらと、音楽缶詰開封装置の組み込んで音だし、まったくだめ、これではノイズを聞いているのと一緒、検査用のスピーカーが低能率なので、これでよいかと思ったのですが、再生音もぶかぶかで、音源広大、大団子の塊が壁一杯に御整列、もう一回やり直し、これなら発振しても良いや、やるだけやって見ようで、NFBの抵抗を47KΩ、検査用のスピーカーからもれる残留ノイズが確かに軽減、しかも、発振を起こしている様子もなさそう、それならば、毒を食らわば皿までと、手持ちのデール巻き線抵抗で20KΩがあったので、さらにNFBを増強、改造中のアンプの隣に置いた、検査用のスピーカーの残留ノイズがアンプのトランスの唸りより小さく聞こえる、これならと、早速、音楽缶詰開封装置に組み込んで、スイッチ・オン、待つこと暫し、殆どハムが聞こえない、98dBのスピーカーに耳をつけると、かすかに聞こえる程度、大山猫ちゃんの御座所まではまったく届かない程度の残留ノイズ、これはいける、早速、手近に置いてあったバーデン・パウエルの二枚組み3LPカバーのCDを9時の位置で再生、大山猫ちゃん久しぶりに腰を抜かすほどの衝撃、大山猫亭のダイニングにバーデン・パウエルのギターがふわりと浮かぶように出現、しなやかで、弾んで、これこそギターを弾くということ、音と音の間は静寂で、余韻が、あるいは、録音スタジオの反響音が、部屋の空間の彼方へとスーッと消えてゆく、この三日間、悩み、格闘した後だけに、これはもう渇きを癒す冷たい水で、さらに、ボリュームを11時、音は力強さを増すだけで、滲みも、濁りもなく、輪郭を持った低音は床を這って足元から迫り来る始末、さらに、超低音波動発声装置を加え、ボリューム9時、ベースが、大山猫ちゃん、ベースの実物の生の演奏の音と、音圧は知らないのですが、まさに、実物大の音で、これがまた、うるさくない、もうこれでよいと、アンプをちゃんとレイアウトし、ラックに格納、電気工作の道具を始末して、インド料理の仕込みにかかるのでした。
窪田式インピーダンス変換型プリアンプ3 ― 2005/10/16

窪田式インピーダンス変換型プリアンプの要の一つ、600Ωの低抵抗ボリューム(東京光音電波の2P65CSR25型2連)、最近ボリュームを動かす時に揺籃ノイズが入るのが気になり、そういう状態だと当然、音質にも影響が、そこで、意を決しての分解掃除、まずは、半田鏝を暖めて、ボリュームの結線を外し、ボリュームを外し、外から眺めて、どのネジを外すか、見ると、円筒形のケースを被っていると見て取れるため、覚悟を決めて、エナメルで回転止めを施してあるネジを外し、配線端子を付けた、おそらくベークの部品と離し、すると、スライド式にケースが外れて、中のボリューム本体が姿を現し、いやー、これはまた、すごく精巧な作り、円形のベークに直径1.5mm、長さ4mm程の小型の抵抗が直径1.5mm程の円形の接点にびっしりと半田付けされていて、その接点の上を二枚の接点が平行して接触、根元は斜めに板状の接点が接触、それが、二段連結、直径2mm程の金属ボールがケースの外の歯車に接して取りつけてあり、金属ボールが歯車の谷の部分でカチッと止まる仕組み、その止まった位置がちょうど接点の位置と合うように調節されていると言う具合で、いよいよ接点磨きと、無水アルコールと綿棒を用意して、パガニーニを聴きながら、綿棒の綿に汚れが付かなくなるまで、繰り返し、繰り返しの掃除、最終的に円形の個々の接点と接する二枚の接点が長年の間に削って作った、二本の筋は残ったものの、実に奇麗になったのは頼もしく、カバーを戻して、ボリュームを組み直し、そのボリュームをシャーシーに仮止めして、再び、半田で結線を行い、漸く、完成、ボリュームの分解掃除中にパガニーニを流していたのですが、その時のプリアンプ、お試しに借りて来たスペクトラルDMC-15プロスタジオ、分解掃除の後の音は、それは良くなったのですが、スペクトラルDMC-15プロスタジオと比較すると、悲しいかな、しかし、 高価、自分の装置を地道に高めようと、引き返せなくなるうちに、スペクトラルDMC-15プロスタジオを返しに行く、大山猫ちゃんでした。
窪田式インピーダンス変換型プリアンプ4 ― 2005/10/29

先日注文しておいた部品が到着、早速、ダイニングルームのテーブル台が、大山猫亭電気部門の工作台へ、まずは、電源部の改造から、先日、コンデンサーを追加した時、ヒューズを復活させたのですが、今回、電源トランスを見ると、ヒューズは0.2Aと指定されているのに気づき、今回、さらに、470μFを片方3本追加で、合計1710μF、元々、定電圧電源でNFBで出力インピーダンスは非常に低く、つまり、論理的には、インピーダンスを下げる目的で、コンデンサーを追加するのは、無意味なことで、無くても良いとなるのですが、ここからは、大山猫ちゃんの素人考えで、電源の出力にコンデンサーを追加すれば、定電圧電源は、コンデンサーに充電をする役目となり、実際は、プールされた電気が(電池と考えた訳で)出力され、しかも、インピーダンス変換の回路は電流の増減で、最終的に600Ωのアテネッターに電圧を生じる、だから、音楽信号の中に急激な音圧の変化があり、それが入力されると、急に電流が必要な訳で、その際、プールされた、バッファーがあれば、定電圧電源の制御回路は神経質にならず、のほほんと対応すれば良い訳で、NFBのきちっとした2Hの鉛筆から2Bの鉛筆になるのではないかという、妄想を持った訳で、というのも、かのスペクトラルDMC-15プロスタジオの音に近づけたい、あるいは、呪縛から逃れたい為の努力で、しかし、問題は、コンデンサーの容量を増やしたときの灯を入れたときの、突入電流、これが、電源トランス、もしくは、定電圧電源回路に過負荷が掛かり、破壊されること、しかし、今のところ、大山猫亭音楽缶詰開封装置の弱電部門は、電源入れっ放し、一回目のスイッチを入れた時に、保ってくれれば、後は、突入電流は起こらないので、ここは、やってみるしか無い、それにしても、怖いので、ヒューズは、指定通り、0.2Aに戻して、さて、前回追加のコンデンサーは、セラファイン4本、スプラーグ2本、今回は、同じくセラファイン2本、シルミック2本、それと、初めて使ってみるブラックゲート2本、配線を済ませて、意を決して、電源を入れて、大丈夫で、よし、あとは、接続をした後の、電源投入時のみ、と、相変わらずの、脳天気、いよいよ電源投入、ついで、KT66ppに灯を入れて、異常音なし、結構、逸る心を抑えて、まずは一服、CDでシュリーマンのマイ・フェア・レディー、高音、低音ともに、かちっとした、しっかりとした、輪郭はっきり、無音の空間もきちっと再生、大山猫ちゃんの今までの経験では、最初の音出しの時の音は、仕上げの、サンドペーパーをかける前の、彫り上がったばかりの、堅木の角がきっちりとした感じの音だと、エージングにより、良い音に変化して行くはずで、これは、正解、ついでに、左右のバランスは、これも、問題なしと、まずまずの結果に満足の大山猫ちゃんでした。
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