電源ケーブルに戯れつく大山猫ちゃん4 ― 2007/09/15
オーディオと言う魔界の宿命、音が良くなれば、欲が出ると言うもので、KT66ppUL mono amplifierとフォノイコライザーアンプ、それに、CDトランスポートの電源ケーブルを換えた事により、これだけの変化があったわけですが、要と言うべき、プリアンプの電源コードは、古川電工の電源ケーブルを使っていると言っても、直付け、交換不可能、ここは、やっぱり、試してみたくなるのが人情と言うもの、人情と言うより、この魔界の底知れぬ処、そんなことを考えながら、一日も暮れ、大山猫亭に御帰還、昨日まで、これは最高と思っていた音楽缶詰開封装置の音も、なんとなく、迷いのある心には少し陰りを帯びて、これが当に魔界の貧音妄想、プリアンプに付ける3Pのプラグをどうするか、見回せば、現在閑居している、CSEの緑色のプラグの付いた3Pのコンセントボックス、これのオスを外して代用するかと、早速、夕餉の前に分解を、これがまた、ニッケルメッキの板線を使った、しかも、半田付けは一個所、オスプラグと板線を結ぶ所だけというしっかりした作り、これを破壊するのは忍びないと、ここからの部品調達をあきらめて、仕方が無い、これは、週末郊外の悪所へ行かなければと思う大山猫ちゃんで、さて休日、郊外の悪所へ、郊外の悪所にて、3Pのオスを頂いて、本当に頂いて、つまり、ただで頂いて、途中で、Dynaco Mk7を持ち込んだお客様、雑音が入るとの事、カンカン、バリッと、悪所のおじさま、早速工作台へ、待つ事しばし、6CA7の一本を持って出てきて曰く、この真空管が駄目です、と、指ではじくと、内部構造が良い音をたてて、がさごそと、大山猫ちゃんも真空管の選別を行う時、爪弾きの儀式を行って、内部構造の響き、ガラスの音の響きをもって判断するのですが、どうも、これは、修理をする事の出来る方々の中では、常識的な事のようで、大山猫ちゃんの儀式もまっとうな事だったのだと納得、さて、大山猫亭に取って返した大山猫ちゃん、意を決して、プリアンプの電源部を音楽缶詰開封装置から開放して、更に、現在直付けにしている古河電工の電源コードを外し、シャーシーの加工、位置は、現在、電源コードを引き出している穴の部分、ヒューズホルダーの直上で、先ずは、3Pのオスの寸法を測り、マジックで穴あけの範囲を描いて、中二階の押し入れから電導ドリルを持ち出して、大山猫ちゃんの音楽鑑賞兼晩餐、夕餉の時の御座所になっているベンチ、このベンチ、座る所を開けると、その中は工具箱、そこから、金属用ドリルの刃を取り出して、一番原始的な方法、ドリルで切り抜きせんに沿って多数の穴を空けて行き、その穴をニッパで切って継いで、飛び出した部分を鑢で落として、しかし、今回は、中の部品はそのままなので鑢は使わず、3Pのオスが入るまで、ニッパでトリミング、しっかり入るのを確認して、次は、螺旋位置を決めてそこに穴を空けて、シャーシー加工は終了、久しぶりのシャーシー加工だったのですが、昔取った杵柄、雀百まで踊り忘れずで、難なく3Pのオスを装着、早速配線をして、テスターで、接触が無いかを確認、さて、いよいよ音楽缶詰開封装置に組み込み、電源コードはどうするかと、そこで、一本はBelden、これは、現在入院中のCSEの60Hz電源発生装置に採用している電源ケーブル、現在は遊んでいるわけですが、それに、CDトランスポートに継いでいるEX-PRO、この二本を試聴してみようと、それにしても、現在、プリアンプの電源部はプリアンプ本体の下の棚においているのですが、そうすると、電源部とプリを継ぐ直流の電源コードがいっぱいの長さで、電源ケーブルを簡単に付け外しできない状態、現在プリアンプの置いてある棚に載せようと考えると、高さが足りない、つまり電源のシャーシャーの高さが高すぎる、そこで、結局、シャーシーの足を外し、更に外の蓋も外し、裸の状態で上の棚板と下の棚板でが挟みこむ状態に、つまり、自作のオーディオラックと言うより、棚が木製のシャーシーとなるわけで、これは、フォノイコライザーアンプの電源部と本体も同じ状態、これなら、簡単に電源ケーブルの交換が出来ると、早速配置変え、さて、CDトランスポートの電源ケーブルは、試聴用に外してあるので、試聴はLP、試聴に使うレコードはIke Quebecのit mighr as well be spring、大山猫ちゃんの大好きなレコードの一つ、先ずはBelden、最初のorganの音、音の震えが心地よい、芯があり、味があるのは、上手く茹で上がった時のアルデンテ、これは、電源ケーブルで変るものなのだなと、改めて思う大山猫ちゃん、しばし、試聴を忘れて、結局A面を全部聴いてしまう大山猫ちゃん、気を取り直して、EX-PROに変更、大山猫ちゃんの独断と偏見に基づいて言うなら、ニコンの高音に、キャノンの低音、つまり、高音はハッキリ、クッキリ、輝度も高く、低音は豊かに包み込むように、しかし、一歩間違うとドンシャリ、大山猫ちゃんの持論では、ケーブルに関しては、同一のケーブルを、同一の系列の中に多用するとその特徴が強調されてくる、当に、その様な感じで、やっぱり、入口ハッキリ、調整はプリアンプへの所で、と言う方式でやっているのですが、どうも、電源ケーブルに関しても同じらしく、これは、矢張り、この部分はBeldenの方が良いと判断、しかし、Belden、少し高域が沈み、中低域優位の蒲鉾型、中音の魅力は捨て難く、これは、しばらくは、プリアンプの電源コードで遊べそうと思う大山猫ちゃんでした。
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