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大山猫亭
このプログの内容は、大山猫亭のオーディオシステム(音楽缶詰開封装置)の改造、改良を断片的に記載したものですが、これは、氷山の一角、大山猫ちゃんとは称しても、ほとんどの時間は仕事に捧げているのは、現代人、せめて、趣味の世界は、無軌道はちゃめちゃでと、自分で、自分の趣味の楽しい思い出を残したくて作ったホームページ、徒然なるままに、酒を片手に、罪のないシュールな大人の夢の世界を渉猟すると、何処も同じ、と、ほっとするものです。
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フォノイコライザーアンプ制作記 52007/12/16

完成した基板を、今はシャーシーだけオリジナルとなったMusica pho100のシャーシーに組み込んで、しかし、どの様に固定するか、現在このフォノイコライザーアンプ、大山猫ちゃん自作のオーディオ棚、その、上面を構成するのは、映画用センタースピーカーと一体型で、左右に、引き出しを作ろうと思った所が、これがそのままで利用価値のあるスペースで、ちょっとした、木製のシャーシー、それで、フォノイコライザーアンプも電源部もシャーシーのカバーはせず、そのままの状態で設置してあるのですが、それを良い事に、数多の種類混交のコンデンサーを鈴生りに着けて、それも収納しないと行けない、結局、動かす事はないし、売り物でもないので、古川電工のPCOCCの線の硬さを利用して、中空に配置する事に、さて、同じく古川電工の、これは、郊外の悪所のおじさまの補修部品の中から分けてもらったもので配線してあった、入出力部との結線を行い、そこで、もうひと作業、フォノイコライザーアンプの独立電源部、実は、出力電圧を操作する為に、電源トランスの一次側は110V用のタップに100Vの入力を結線してあったのですが、これを、100Vのタップに戻して、最後にもう一度、オペアンプにかかっている電圧を確認、やはり、13V弱で、左右はよく揃っているのは、これは、プリアンプのバッファーアンプに載せた、同じ定電圧回路も、同じ電圧なので、この組み合わせの特性と言うことで、このままで行く事に、午後3時に完成、早速、件の設置場所に設置して、電源コードとRCAコネクターを継いで、後は、電源を入れて、レコードを再生するのみの状態、GRAYのturntableは既に、朝から回転を続けて、安定しており、いよいよ、火入れ式、その前に、気持ちを落ち着かせて、印度エコ煙草で、間を置いて、さて、何を再生するか、今日、回路を組みながら流していたCD、オスカー・ピーターソンのカナダ組曲、同じLPを持っているので、それをGRAYのturntableに置いて、電源投入、プリアンプの入力切り替えをフォノイコライザーにして、ボリュームを2時まで回して、無音、異常音も残留ノイズも皆無、暫く耳をスピーカーにつけて、先ずは第一難関突破、そこで、通常の音量の位置にして、レコード盤に針を落とすと、左右から聞こえる、針を置いた時の音、更に、スクラッチノイズ、音が出ました、さっと、右と左のスピーカーに耳を近づけて、両方から音が出ている、これで、やっと一安心、この瞬間だけは音が出ればそれで良しで、一呼吸置くと、やっと音楽が耳に入ってくるように鳴り、音楽は、ざらついている、帯域は不均衡で、高音ががさつ、これは当然のこと、先ずは一安心で、ダイニングテーブルの上の工具類を片付けて、屑を捨てて、部品も、整理して、部品用の棚に格納して、ダイニングテーブルの上を拭いて、安心して、先ずは完成を祝って、印度エコ煙草をもう一本、ダイニングルームに戻ると、接写レンズの焦点が次第に被写体に合って、被写体の細部がくっきりと、ファインダーの中に浮き上がってくるように、音は変化を続け、次第に、音から、音楽へと変貌していく様が手に取るように分かり、思い出すのは、サウンド・オブ・ミュージックの最初の場景、山にかかる霧や雲が薄くなり、切れ、やがて、切り立った岩肌や山々がうかびあがってくる、この経験は、組上げた回路に最初に灯を入れた時しか味わえない、この魔界の心踊る刹那で、今までの経験から、この感じは、内包した、高い潜在能力を予感させるもので、冒険をして良かったと思う大山猫ちゃん、少し年をとってくると、現状に満足して、失敗を恐れずに、新世界を開くと言う精神が萎えてくるもの、少なくとも、他人に迷惑をかけない、この魔界に於は、少年の心を忘れたくないものと、そんなことまで思う大山猫ちゃんでした。

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