大山猫亭玄関
大山猫亭
このプログの内容は、大山猫亭のオーディオシステム(音楽缶詰開封装置)の改造、改良を断片的に記載したものですが、これは、氷山の一角、大山猫ちゃんとは称しても、ほとんどの時間は仕事に捧げているのは、現代人、せめて、趣味の世界は、無軌道はちゃめちゃでと、自分で、自分の趣味の楽しい思い出を残したくて作ったホームページ、徒然なるままに、酒を片手に、罪のないシュールな大人の夢の世界を渉猟すると、何処も同じ、と、ほっとするものです。
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Gray turntable & PAPST motor 12007/12/16

今や大山猫亭の音楽缶詰開封装置のプレーヤーとなったGRAY turntable、この中核となるPAPST motor、このモーターの姿と構造の美しさに興味を持った大山猫ちゃん、色々と調べる事に、まずは、GRAY turntableに装着してある、PAPST motorの写真から。

Gray turntable & PAPST motor 22007/12/16

このモーター、所謂ブラシレス、普通のモーターだと、回転部分にコイルが巻いてあり、ブラシが接触して、極性が変化し、外に固定した磁石の間で回転すると理解しているのですが、このPAPST motor、中心にあるコイルが固定されており、交流をコンデンサーで三相にして、中のコイルの極性が変る、即ちブラシレス、その外側に、回転する筒があり、そこに、磁石があり、当に、チベット仏教のマニ車、その部分がくるくると、つまり、磁石の付いた、普通ではモーターケースとなる部分が回る仕組み、長所は、ブラシが無い事、それに、回る部分はファンのようにモーターそのものを空冷する、で、短所はその風切り音、しかし、モーターから1mも離れると音は聞こえず、実際は苦にはならない短所で、写真は裏らから、見た物で、見えているのが中心に固定されたコイルで、

Gray turntable & PAPST motor 32007/12/16

写真は、三相交流を作るコンデンサー、因に、管型のコンデンサーは独逸のボッシュ製、さて、PAPST motorの歴史はと言うと、ドイツの技術者のHarmann Papstは1930年から多分、現在も存続しているターンテーブルのメーカーと同一と思うのですが、DUAL Motorの技術者であったのですが、モーター設計に色々と着想する所があったらしく、1937年に退職、独立、その後1942年、PAPST-MOTORENを設立、その段階で、PAPST motorの基本のouter rooterを商品化したと言われている訳で、この会社、それから、現代に至るまで、モーター一筋の会社で、現在は、コンピュータの冷却ファン、換気扇のモーターが主な商品のようで、しかし、1950年代、名だたるメーカーのターンテーブル、あるいはテープレコーダーのモーターとして採用されていた事を確認、曰く、Thorens TD 124、Empire turntable、放送局用のアメリカのプレーヤーRek-O-Kut L34H、さらには、Fairchild turntableテープレコーダーではRevox G36、を始めとして、ドイツのテープレコーダーTANDBERG TD 20 A、殊に、Thorens TD 124、最初は角型の普通のモーターを装備していたのですが、トーレンスのターンテーブルの駆動は、ベルトとリムドライブ、トルクが必要で、それで、途中からPAPST motorに変更された経緯があったとのこと、これは、郊外の悪所のおじさまに教わった事で、いずれにしても、このBrushless spindle motor / AC external rotor motor、その当時は、この魔界の回転系の器機に、多く採用されていたようで、しかし、機能の良いものは確かに美しいと思う大山猫ちゃん、殊に、大山猫亭に辿り着いたGRAY turntableに着いているPAPST motor、形はEmpire turntableに一番良く似ているのですが、グレーのハンマートーン仕上げで、三本帯の間の上の格子の彫も深く、今まで、ネットで調べあげたどの写真のPAPST motorより美しいと思うのは、身内の贔屓の引き倒しと言うものでしょうか。

Gray turntable & PAPST motor 付録2007/12/16

ターンテーブルの軸受けに興味を持ち、調べると、大山猫亭のGRAY turntableの軸受けの構造は、Thorens TD 124のそれとそっくりということが判明、いずれにしても、この当時の技術を盛り込んだターンテーブルなんだと、手に入れて良かったと満足する大山猫ちゃん、それにしても、どうして、テクニクスのターンテーブルに比べて、音が厚く、それでいて、輪郭がすっきりと、殊に超低音と超高音の澄んでいるのだろうと、回転の揺らぎが大きく、ひょっとすると、DDターンテーブルはその制御の為に、高い周期で回転むらが起こり、それが、微妙に音の輪郭に影響を与えているのかもと妄想する大山猫ちゃん、聴覚の特性は、極短い時間の前後の変化には敏感で、ゆっくりとした音の変化には無頓着なのかも知れないと思うのでした。

Gray turntable & PAPST motor 付録(軸受け)2007/12/16

大山猫ちゃんの所蔵のGRAYのHSK-33のターンテーブルはと言うと、アルミダイカスト製、中心におそらく旋盤で削り出したと思しき、鋼鉄の円柱が立っており、その円柱の真ん中に、これも、旋盤で削り出した様なベアリングの半球上の突起があり、これが回転を支える仕掛けみたいで、この鋼鉄の円柱と、それを受ける鋼鉄の円筒の精度に関しては、前に述べた通り、まさに、ガラスの注射器、さて、円筒形の奥を見ると、写真のように、どうも、シリコンラバーのようにみえる半透明の白色の膜が板バネの様なリングで固定してあり、その中央が、件の円柱の先端のベアリング様の突起に合うように凹みがあるようで、基本的には、EMPIRE turntableと同じで、異なる所は、ターンテーブルが多分に軽量で、かつ、ターンテーブルを支える円柱は太く、それを受ける、円筒形があるのは同じ様な構造で、どうも、潤滑油を使用しているらしい、そこで大山猫ちゃん考えました、大山猫ちゃんの作製した、Well Tempered type tonearmのオリジナルのレコードプレヤーのターンテーブルは回転軸の部分にシリコンオイルを使用しているとか、それなら、GRAYのターンテーブルの回転軸を受けている部分にシリコンオイルを満たせば如何なものかと、つまり、目論みは、ターンテーブルの回転軸の鋼鉄製の円筒形の先端のベアリング上の突起とシリコンラバーらしき軸受け部の間に若干の隙間があるのは確かで、その部分をシリコンオイルで満たせば、ある意味では、シリコンオイルフロートに近くなるのではとの猿知恵、そうすれば、気になっていた、ゴロ音、これは、モーターから来るものではにことは、その周波数からも確かで、その音はと言うと、自動車のアイドリング状態のときのあの低音の振動に良く似ており、些か気になる所で、これを止めるにはどうしたら良いか、ずっと思案していたのですが、どうも、この、シリコンオイルを用いるのは良い様な予感が、しかし、大山猫ちゃんの所有のシリコンオイルの粘稠度は5万番と10万番、Well Tempered type tonearmに使用したのは5万番で、なかなか良好、それで、5万番のシリコンオイルを、ターンテーブルの円柱形の回転軸のベアリング様突起の回りに、件のベアリング様の突起を受ける部分とで出来る、空間を目分量で推測して、その空間を満たすべく、水飴の様な粘稠度のシリコンオイルを垂らして、円筒形に完納、くるくる回すと、良く回る、良く回るのは確認したものの、音はどうかと、早速、セットアップ、設置位置も、今までの設置位置より、合理的な位置に、それに伴い、Well Tempered type tonearmの位置も変えて、さらに、最外周でカートリッジのスタイラスとレコード溝の接線方向が一致するように調整、さて、取り出したLP、I MUSICIとFelix AyoのVivaldiの四季、針を落とすと、今まで、耳の奥に直接響いていた、件の、自動車のアイドリングの如き振動が消失、始まる音楽がスピーカーからではなく、部屋の中から聴こえてくる、スピーカーの前に音楽が立体的に現れて、その中に自分がいる状態、これは、正解だった、これで、全て解決と、実に小躍り状態の大山猫ちゃんでした。

フォノイコライザーアンプ制作記 12007/12/16

ことの起りは、大山猫亭音楽缶詰開封装置に大きな変革のあった10月、オシロスコープによる検診の結果、プリアンプの調整を行い、フォノイコライザーアンプのNF型RIAAイコライザーのコンデンサーと抵抗の改造を図り、遂には、GRAYのturntable導入となり、正に大変革、その音の変化は多大なもので、11月は、殆どLP開封に明け暮れたような次第で、その間、プリアンプに追加したゲイン2倍のバッファーアンプ部の新設独立低電圧回路、心臓部のOPA627とそれに付随するVishayの抵抗、フォノイコライザーアンプのNF型イコライザーのスチコン、Vishay、A&Bの抵抗のエージングが進み、音量を上げても、音の干渉も濁りもなく、大山猫亭ダイニングルームに放出された高い分解能の音が、ダイニングルームの空間で調和し、実に生々しい音として合成され、音の要素の分解能が高いためか、音楽缶詰を開封していると、開封された音の要素が、大山猫亭のダイニングルームに日常聴かれる音と錯覚するぐらい生々しく、日を追うに従い、スピーカーからの開封音の一つ一つの音が純粋で無いと、音がうるさいと感じる、つまり付帯音の合成で出来る濁りが無くなって、それに高低の音域が延びて、音量を上げてゆくと、実際の演奏に近づいて来て、LPを開封するのが非常に楽しく、CDトランスポートはひたすら電源が入るだけで、日々を送っていたのですが、アナログ系の開封がかくも宜しいのであれば、デジタル系は如何にと、久し振りにバディー・リッチのブルース・キャラバンを開封、その炸裂が体に突き刺さるように大山猫亭のダイニングルームに放出される、ドラムの音に、暫し茫然自失、これはまた、いや実に、楽器の付帯音まではっきりと開封され、これはもう、媒体としてのスピーカーの存在なんて、全く感じさせない、それにしても、大山猫亭のスピーカー装置、長岡式D-55 with Lowther PM6A, JBL UT-045Be and 長岡式DRW with Fostex FW208Nの組み合わせ、その潜在能力は底知れぬものがあり、器機の改造を行うと、その結果を如実に表現してくれて、確かに、音圧に、バックロードホーン故の、でこぼこはあるものの、超低音を受け持つ逆相に繋いだ長岡式DRW with Fostex FW208Nがその120Hz前後を軽く補正せいて、そのまま片上がりに20Hz以下まで音圧として再生、更に、高域はLowther PM6Aが16KHz以上だら下がりの所を、JBL UT-045Beがそのまま聞こえないのでなんともいえないのですが、50KHzまで再生、と言うスピーカー群、そのスピーカー群が我を忘れて開封音をダイニングルームに放出するから、音の微妙な襞や、翳りが、あたかもそよ風に揺れる、絹織物の如く耳を撫でて行き、時には、駆け抜ける鋭い光や影のように、結局最後のクリフォードの思い出まで聴いて、これは、アナログが、帯域が狭いのでは、それに、ここまでの透明感と鋭さが無いのでは、確かに、襞と翳りの、風に揺れる夏のカーテンの感じは変わりなく再生するけど、デジタル開封時のあの強烈なほどの鮮明さと躍動感が無いのでは、早速、ウォルター・ビショップ・ジュニアのスピーク・ロウ、これのドラムのソロの部分に、実に気持ちの良い、鋭い演奏の部分があるのですが、早速、開封してみると、確かに、ハイハットの音がやや後退して、スティックが木に当たる音がまろやかで、鋭さと、陰影がややソフトフォーカス、デジタルの開封では、プリアンプも、KT66ppUL mono amplifierも、それにスピーカーまで、どのような種類の音にも、良く、追従して、開封していると思われるので、カートリッジのオルトフォンKontrapunkt bは広帯域、昇圧トランスのCotter Mk2はその音色が気に入って、これは動かす気はない、となると、フォノイコライザーアンプ、現在の状態で気になる所は、まず、電源、もともと、CSE Musica pho100はOPA2604AP、このオペアンプは2ch内蔵、それで、当然電源も左右同じ、しかし、電源は改造して、別シャーシーでとして、もともとの電源部はただの重り、さらに、三端子レギュレータも使用せず、トランジスターで定電圧回路も組まず、多種のコンデンサーを多数並列に使用、所謂裸電源で、電圧も±23Vのままで、幸いな事に、このオペアンプ±24Vまでは問題ないので、そのままとして、その後、基板とオペアンプだけそのままで、抵抗はお気に入りのVishayとA&Bに交換、NF型RIAAイコライザーのコンデンサーも郊外の悪所のおじさま推薦のスチコンに変更、それで、改造する度にその開封音は良い方向に向かい、現在の状態に至ってはいるのですが、大山猫ちゃんの妄想では、電源を左右独立させると、大概のステレオ録音では、クラシックにしろ、ジャズにしろ、大抵は、右が低音部で、左が高音部、さて、電源が左右別だと、A級動作でない限り、音圧と音量に拠って、要求される電流は異なり、左右同じ電源で電流を供給していると、一方のチャンネルが突然、多大な電力を要求した時にもう一方の電力にも当然影響が出ると思われ、それで、電源は別々の方が良いと、次に、オペアンプに関しても、一個に2ch分が同封してあるものは、確かに、オペアンプ内のクロストークン関しては、配慮がされているでしょうが、小さなオペアンプの回りに、2ch分の入出力信号や、NFB信号がひしめき合っていては、精神衛生上宜しくない、幸、このMusica pho100の基板には、OPA2604が二個装着できるようにパターンが組んであり、大山猫ちゃん、OPA2604を、既に、二個入手しているのですが、問題は、1ch分を、電力を供給したまま、未結線でおいて良いのか、それに、例えオペアンプを二個にしても、電源は単一になる、ということで、それに、プリアンプで実証済みのOPA627は1個に1ch、これを使うともっと良いと思うのですが、大山猫ちゃんがプリアンプの改造の時に求めた後、品切れ状態に、その上、このOPA627、電圧の上限が±18V、当然、定電圧回路を組まなくてはいけない、ということで、鬱々としていたのですが、今日夕餉の後、大山猫ちゃんが電気部品を調達するお店を、ネットで覗いてみると、OPA627が入手可能、さあ、心がざわめく大山猫ちゃん、顔に毛の無い猫チャンに向かって、改造と言う冒険をおかしても良いかどうか聞き始める始末、プリアンプのバッファー基板を成功させたとは言え、OPA627は高価だし、因みにチャンネル当たりで考えると、価格はOPA2604の十倍以上、当然失敗すればそれなりの損失、その上、二組定電圧回路も組まなければ行けない、それに、当然、Musica pho100の基板は使えないので、ユニバーサル基板上で組上げなくてはいけない、それに当然、オペアンプ以外の抵抗やコンデンサーは、現在の物を流用、そうすると、失敗すると、そちらも取り返しの効かない事に、心千路に乱れる大山猫ちゃん、朝起きると、やっぱり、ここはやらなきゃお年寄り、まだ、守りに入るには早いと、さて、決心したら、部品を早く頼んでおかないと、週末に間に合わないと、早速起き出して、ダイニングルームに降りると、まずは手持ちの部品の確認、定電圧用の回路を組む為のトランジスターは余っているか、ちゃんと二組、更に、15Vのツェーナーダイオードも山ほどあり、後は、抵抗と、コンデンサーを求めるだけ、結局、OPA627と抵抗、コンデンサー、基板が二枚必要かも知れないと、手持ちが一枚あるので、基板も一枚注文、注文すれば、やる気万々の大山猫ちゃんでした。

フォノイコライザーアンプ制作記 22007/12/16

休日前に部品が届けばと、待ちに待っても送ってこない、いよいよ金曜日、夕餉を頂いている所に、部品が到着、これで、明日は製作が出来ると、さて、夕餉も終わって、パイレーツ・オブ・カリビアン完結編、大山猫ちゃん、面白く、横にもならずに最後まで、何しくは、ジャック・スパローが何人も出て来てあの仕草は、思わず大笑い、さて、これで完結でも良いのですが、ジャック・スパローが最後の所で、フロリダの命の泉に向かうのは、これは、まだ、先に続けられそうで、如何相成りますか、何れにしても、もう一作あっても観たい出来で、映画鑑賞も終って、最初は寝ようとしたのですが、今夜の内に、実体配線図を完成させておけば明日は、朝から作成が出来ると、実際に、基板やオペアンプ、それに、コンデンサーに抵抗の実際の大きさを計測して、紙の上で、配線をああでもない、こうでもない、何とか満足できる、合理的な紙面上の配線が出来上がり、これで、明日は、早速作成にかかれると、時計を見ると午前様で、なんとも、目的があれば目も冴えて、結局、1時まで、寝床で本を読んで、気持を落ち着かせる、大山猫ちゃん、朝、目が覚めると寝てはいられない、早速起き出して、暖房を入れて、アラジンのストーブに灯を入れて、南部鉄の鉄瓶をストーブにかけて、歯も磨かず、お水だけ飲んで、早速、フォノイコライザーアンプの本体と電源部を自由の身にして、さて、フォノイコライザーアンプ、部品を外すのは結構大変、これは、何時もの事ですが、改造に関しては、部品を外すほうが、新しく着ける、組上げるより遥かに大変、外した部品は欠陥が無いか、一つ一つテスターで当たって、紙の上に整理して並べて、すると、どうも、大山猫ちゃんがMusica pho100の基板から起こした回路図やお勉強の結果のオペアンプを使ったNF型イコライザーの回路から考えると、1.8KΩの抵抗が一本多い、これはどうなっているのかと、もう一回、回路図を起こす大山猫ちゃん、結局、NF型のイコライザーは、抵抗とコンデンサーの並列の組み合わせで、低域、高域二組、それを直列に繋いで、NFBでRIAAカーブをイコライジングするのですが、Musica pho100の基板では、二組の間に、直列に1.8KΩを挿間、多分に働きはゲインを稼ぐ為の抵抗と推測、これも当然組み込む事に、さて、先ずは定電圧回路を完成させてと、定電圧回路から作成、昨夜、紙の上で部品は位置を決めておいたので、ユニバーサル基板の中に、全く同じ配置で、両chの定電圧回路を設置、今回は、どの穴を使って配線するかまでちゃんと決めて、見た目も美しくなるように、さて、先ずは1ch分の配置をして、誤配線の無い事を確認して、半田で結線部を固定、もう1ch分は、何も考えずに、最初の1chのコピーを作るつもりで、さて、出来上がって、配線図と見比べて、誤配線が無い事を確認、左右のチャンネルで相異が無い事を確認、念の為に、負荷抵抗を半田で仮止めして、電源に継いで、電圧の確認と、そこで、現在キャノンコネクターで電源部とフォノイコライザーアンプ部を継いでいるのですが、折角なので、今までは、フォノイコライザー部の電力供給用の線材はもともと使われていたものを流用していたのですが、この部分とキャノンコネクターの部分も新しいものに変えて、今回作成した基盤の電源供給点へ直接配線、早速、電源部と、基板を継いで、電圧のチェック、本来は設計では±15Vの所、±13V弱、左右の電圧は揃っており、この辺りが大山猫ちゃん、どうせ、抵抗も手持ちが無いし、このまま行こうと、この辺りは実にいい加減、写真は左右独立定電圧電源回路を確認中の、ダミー抵抗付き、

フォノイコライザーアンプ制作記 32007/12/16

さて、基板を眺めると、基板一枚で、オペアンプを中心としたNF型イコライザーの回路は、紙の上で作った通り、余裕を持って組上げられそう、ということで、基板一枚で行く事に、NF型イコライザーの回路に関しても、昨夜、紙の上で実体配線図を作成してあり、ユニバーサル基板のどの穴にどの部品を装着するかも決めてあるので、前回のプリアンプのバッファーアンプを組む時より遥かに楽で、誤配線の確認も簡単、昼ご飯を挟んで、午後2時には基板上の配線は終わりで

フォノイコライザーアンプ制作記 42007/12/16

最後は、独立の定電圧電源回路とオペアンプの電源部を残り少なくなった、古川電工のPCOCCで接続、

フォノイコライザーアンプ制作記 52007/12/16

完成した基板を、今はシャーシーだけオリジナルとなったMusica pho100のシャーシーに組み込んで、しかし、どの様に固定するか、現在このフォノイコライザーアンプ、大山猫ちゃん自作のオーディオ棚、その、上面を構成するのは、映画用センタースピーカーと一体型で、左右に、引き出しを作ろうと思った所が、これがそのままで利用価値のあるスペースで、ちょっとした、木製のシャーシー、それで、フォノイコライザーアンプも電源部もシャーシーのカバーはせず、そのままの状態で設置してあるのですが、それを良い事に、数多の種類混交のコンデンサーを鈴生りに着けて、それも収納しないと行けない、結局、動かす事はないし、売り物でもないので、古川電工のPCOCCの線の硬さを利用して、中空に配置する事に、さて、同じく古川電工の、これは、郊外の悪所のおじさまの補修部品の中から分けてもらったもので配線してあった、入出力部との結線を行い、そこで、もうひと作業、フォノイコライザーアンプの独立電源部、実は、出力電圧を操作する為に、電源トランスの一次側は110V用のタップに100Vの入力を結線してあったのですが、これを、100Vのタップに戻して、最後にもう一度、オペアンプにかかっている電圧を確認、やはり、13V弱で、左右はよく揃っているのは、これは、プリアンプのバッファーアンプに載せた、同じ定電圧回路も、同じ電圧なので、この組み合わせの特性と言うことで、このままで行く事に、午後3時に完成、早速、件の設置場所に設置して、電源コードとRCAコネクターを継いで、後は、電源を入れて、レコードを再生するのみの状態、GRAYのturntableは既に、朝から回転を続けて、安定しており、いよいよ、火入れ式、その前に、気持ちを落ち着かせて、印度エコ煙草で、間を置いて、さて、何を再生するか、今日、回路を組みながら流していたCD、オスカー・ピーターソンのカナダ組曲、同じLPを持っているので、それをGRAYのturntableに置いて、電源投入、プリアンプの入力切り替えをフォノイコライザーにして、ボリュームを2時まで回して、無音、異常音も残留ノイズも皆無、暫く耳をスピーカーにつけて、先ずは第一難関突破、そこで、通常の音量の位置にして、レコード盤に針を落とすと、左右から聞こえる、針を置いた時の音、更に、スクラッチノイズ、音が出ました、さっと、右と左のスピーカーに耳を近づけて、両方から音が出ている、これで、やっと一安心、この瞬間だけは音が出ればそれで良しで、一呼吸置くと、やっと音楽が耳に入ってくるように鳴り、音楽は、ざらついている、帯域は不均衡で、高音ががさつ、これは当然のこと、先ずは一安心で、ダイニングテーブルの上の工具類を片付けて、屑を捨てて、部品も、整理して、部品用の棚に格納して、ダイニングテーブルの上を拭いて、安心して、先ずは完成を祝って、印度エコ煙草をもう一本、ダイニングルームに戻ると、接写レンズの焦点が次第に被写体に合って、被写体の細部がくっきりと、ファインダーの中に浮き上がってくるように、音は変化を続け、次第に、音から、音楽へと変貌していく様が手に取るように分かり、思い出すのは、サウンド・オブ・ミュージックの最初の場景、山にかかる霧や雲が薄くなり、切れ、やがて、切り立った岩肌や山々がうかびあがってくる、この経験は、組上げた回路に最初に灯を入れた時しか味わえない、この魔界の心踊る刹那で、今までの経験から、この感じは、内包した、高い潜在能力を予感させるもので、冒険をして良かったと思う大山猫ちゃん、少し年をとってくると、現状に満足して、失敗を恐れずに、新世界を開くと言う精神が萎えてくるもの、少なくとも、他人に迷惑をかけない、この魔界に於は、少年の心を忘れたくないものと、そんなことまで思う大山猫ちゃんでした。