大山猫亭音楽缶詰開封装置スピーカー3 ― 2005/04/17
今まで、大山猫亭のメインスピーカー、長岡式D-55(Lowther:PM6A )with JBL:UT-045Beはその重さ故に床に直置きだったのですが、これは、やっぱり、床から離した方がと、さていよいよスピーカーに下駄を履かせる作業に、そこはやはり不精者、何とかスピーカーの角度や奥行きをそのままに下駄を捌かそうと試みるも魔界の呪いは覿面で、あっという間にスピーカー位置は狂ってしまうのは当たり前、その上、音楽缶詰を再生しながらやったので、音の変化は、直ぐに反映、やせ細った、しかし、しなやかな、将来の輪郭のはっきりした豊かな低音を期待させる低音が、実にスッキリと床の振動もなく、これはいけると、さっそくスピーカーのセッティングにいつもお出ましのXLO Test & Burn-In CDのキース・ジョンソンにスピーカーの周りを説明付きで歩きまわっていただいて調整、正相逆相で調整、再びキース・ジョンソンに戻って仕上げを行い、XLOにあるジャズのボーカルを聞くとこれはただ者ではなく、今までで最高、しばらくは手を付けないとまで思い込む大山猫ちゃん。今はですけど。
大山猫亭音楽缶詰開封装置スピーカー2 ― 2004/12/15

JBLのUT-045Beが傷ありのため半額でという物件に遭遇、毎週眺めに行ってはまだ売れていないのを確認すること数ヶ月、結論として左下の写真となったわけで、試行錯誤の結果、アテネッターは絞らずに、クロスは16KHzで落ち着いたのですが、高音の満足度はというと、音も何もスピーカーシステムに不釣合いの値段のため良くて当たり前と評価も何も有らばこそ、しかし、インド、トルコ、中近東の民族音楽の鈴や鐘の音が静かな秋の夜の鈴虫の音のように聞こえるのも事実で、結局、スピーカーシステムはずっとこれで今後変更の予定なしということとなったしだいで、それでもしかし、試聴室に次々と運び込まれる古今東西のスピーカーの音は毎週チェックに行き、大山猫亭のスピーカーシステムを大きく凌駕するスピーカーシステムがないことを確認とは、げにも音楽再生の魔界は深遠で、ちなみに、大山猫亭のスピーカーシステムが試聴室にそびえる30cm、40cmウーファーを設えた巨大スピーカーとの試聴バトルに耐えうるのは音楽缶詰開封装置全景の写真の左右のスピーカーの後方に聳える自作の2本の柱(DRW with Fostex FW208N)が左右独立チャンネルのスーパーウーファーというより、超低音波動発生装置があるからで、このただの柱、20Hzの正弦波信号を入れると部屋の空気がぐらぐらと揺れるという代物で、鬼太鼓座の弓ヶ浜を再生すると遠くの笛の音が楚々と聞こえるなか、巨大太鼓の皮に撥の当たる音とともに部屋を揺らす波動が襲うのは確かに圧巻で、この装置を単独で鳴らすと洞窟のそこから響く怪物の声で、まったくハイカットのしてない信号を専用のパワーアンプから送り込んでいるのであるが男の人の声ぐらいがかすかに聞こえるぐらいの高音の漏れしかなく、しかし、それでもソニー・ロリンズのサックスの音がスーパーウーファーのオンオフで少し肥満するのを抑えるために、天井に向いた開口部に雑巾を二つ折りにしたのを被せているのですが、サン・サースの交響曲のオルガンの重低音に合わせて雑巾が持ち上がるの見ていて楽しいという、お部屋の空気揺さぶり装置として大山猫亭のスピーカーシステムの大きな一翼を担っているのです。
大山猫亭音楽缶詰開封装置スピーカー1 ― 2004/12/14

大山猫ちゃんが音楽缶詰開封装置に再びのめり込んだのは、2004年、大山猫亭と称する、北の家に移住したのを契機に、ユニットの改造を行った下のスピーカー、大山猫ちゃんが、まだ体力十分の今を去ること10数年まえ、その体力にものを言わせて製作した長岡式D-55、移転した防音処理の部屋でこれで思い切って音を出せると音だしをし、その圧倒的エネルギーに満ち満ちた豪快ななりっぷりに体力の限界を感じ、もっと清冽な高音と見通しの良い中高音と弾力性のある低音がほしいと、年寄りじみた思いを抱いていたころ、遠い昔バックロードホーンに思いを寄せ始めたころからその姿にあこがれていたローサー(Lowther)の話が出て、さらに話を進めると大山猫のD-55とアコースタ115(Acousta 115)はサイズやホーンロードもほとんどおんなじ、ということでオリジナルのFE206Super (Fostex) に代わって左の写真のPM6A (Lowther)がD-55をドライブすることとなったのですが、FE206Superのユニットの磁石も巨大なものだったのですがPM6Aの磁石は奥行きがあり、D-55のスピーカーバックキャビネットにぎりぎりで、その上取り付け穴がほんの少し大きくしないと装着できず、回し鋸と鑢でバッフルを加工、何とかユニットを収めたのが左の写真で、ユニットの周りの塗装のない部分はFE206Superのユニットカバーの跡で、再塗装を施してないのは愛嬌、PM6Aの説明書によると慣らし運転が必要とのことで、しかも、音量の注文もあり、慣らし運転の時間の指定もあり、恐る恐るミンシャ・マイスキーのバッハチェロソナタを再生、そのあまりにも涼やかな晩秋の虫の独奏のような響きに装着の苦労も忘れてしばし聞き入る。それまでの知識では、ローサーのユニットは高音に癖を有し、低音再生が難しいので、乗りこなすのがとても難しい馬であると思っていたことも忘れて、ついにはワインを飲みながらチェロソナタの鑑賞。鳴らし運転もチェロで良いやと、そのままリピートで演奏を続けさせて、幸せな眠りにつくことになったのです。あくる朝起きて部屋に入るとその音はますます肌理細やかさをまし、朝の寝ぼけ耳にも心地よく、それから1週間大山猫亭では観客のいない夜中の演奏会が行われたのです。で、慣らし運転もすみ、楽しく音楽に耳を傾けていたのですが、そこはこの趣味の魔性の領域、良くても悪くても、衝撃的な変化が起こると、その影響は装置全てに革命の火を引き起こすことになるのですが、オーケストラのトライアングルの音がなんとも歯に詰まった肉の筋のように気になり始め、次第に音楽どころではなくなり、果ては今まで満足していたジャズのシンバルのアッタク音、太鼓の皮の音が等と、貧音妄想は広がるばかりで、今まで使っていたスーパーツィーターはFostexのTA90AでFE206Superとの相性は良く、満足していたのですが、これはもうスーパーツィーターの変更しかない、せっかく変えるならきっちりとしたものにしたいし、しかし、それなりに値段は高くなるし、と、悩んでいたのですが、
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