大山猫亭玄関
大山猫亭
このプログの内容は、大山猫亭のオーディオシステム(音楽缶詰開封装置)の改造、改良を断片的に記載したものですが、これは、氷山の一角、大山猫ちゃんとは称しても、ほとんどの時間は仕事に捧げているのは、現代人、せめて、趣味の世界は、無軌道はちゃめちゃでと、自分で、自分の趣味の楽しい思い出を残したくて作ったホームページ、徒然なるままに、酒を片手に、罪のないシュールな大人の夢の世界を渉猟すると、何処も同じ、と、ほっとするものです。
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old PX25 single stereo amplifier 22006/04/28

郊外の悪所が開店するのは午前11時、朝、仕事場に着いて、心此処に無いでこなせる仕事を、機械的にこなしつつ、時間が来るのを待つ身の辛さ、それでも、丁度11時前に仕事が入り、自分のお部屋にたどり着いたのが11時半前、丁度良いで、早速、郊外の悪所のおじさまに電話を、これこうしかじか、未使用のPX25がありますので、試してみてください、これは願っても無い事、今日頂に参りますで、午後は、もう、何も手に付かず、それでも、不安は、もし、自分の回路の誤りでもあるのではないか、と、色々調べて、検討で、どう考えても、全ての現象を説明できるのは、エミッションが無いということだけで、いずれにしても、試してみれば分かる事、さて、居ても立っても居られない大山猫ちゃん、何と、一時間年休を貰って、早々と仕事場を退出、一路、郊外の悪所へ、悪所では、おじさまがすでに、お持ち帰り用のPX25を準備してくださっており、聴けば、大山猫ちゃんが、先日お持ち帰りのPX25、日本の知り合いの業者さんから、入手とのこと、入手先を信用して、テストをしなかった物ですから、迷惑かけましたと、丁寧な挨拶で、それよりも、大山猫ちゃんの説明で、ちっとも、大山猫ちゃんの回路にも、アンプの調整の技量にも、全く疑いを持っていらっしゃらない態度に、素直に喜ぶ大山猫ちゃん、さて、今度のPX25の経緯はというと、今は昔、印度人のおじさまが、遠く大英帝国でラジオ屋さんを営んでおり、戦前の大英帝国のラジオはと言うと、普通は、PX4、もっと上級がPX25、最高がPX25pp、それで、交換部品として、ストックされていたPX25、件の印度人のおじさま、お店をたたんで、印度へお帰りで、その時、ストックのPX25も印度へと、さて、そのおじさまの息子さん、そのストックを受け継いで、これは、お宝、財産で、郊外の悪所のおじさま、その息子さんと知り合うにおよび、一組輸入したと言う事で、当に、タイムカプセル、大切な物を安置して、顔に毛の無い猫チャンに、帰るコール、そこは何処、と、相変わらずの感の良さ、件の処としどろもどろで、一路、大山猫亭へ、必要以上に安全運転で、御帰還、逸る心を押さえて、まずは、整流管以外の真空管を全て外して、と言うのも、大山猫ちゃんのPX4single、本当は必要は無いのですが、メインの電源スイッチのほかに、B電源用のスイッチも持っており、つまり、ヒーターだけに通電する事が可能で、今回は、それが幸いして、まずは、タイムカプセルでお眠りのPX25のヒートアップから、これも、と言う事で、今日は、様子を見ながら、ヒーターの通電のみ、まずは、箱から出してみると、明らかに、美しい、ゲッタの部分を比較してみると、これは、明らかに違う、まず、前回の物は、斑状に、なんとなく、焼けたような感じで、そういう目で見ると、基部のガラスの部分に、泥状の滓も見られ、しかし、フィラメントは見た目は白く、さて、比較はさて置き、まずは、PX4用のヒータードロップ抵抗を装着した状態で、通電開始、電圧は3V強、電灯を点した部屋で通電を開始したのですが、はっきり、ヒーターが赤くなるのがわかることわかること、つまり、これで、普通真空管で見られる状態、やっぱり、前回の物はヒーターがおかしかったのだと結論、早く、プレートに電圧をかけてみたいのですが、そこは、ぐっとこらえて、約2時間、3Vでヒーターを暖め、明らかに真空管のガラス壁も触れないぐらいに発熱、こうでなくては、前回の物は触って暖かい程度で、ワクワクしながら夕餉を終わり、ヒーターのドロップ抵抗をPX25用の0.5Ωにきり換えて、再度、ヒーターに通電開始、そのままの状態で、4時間ほどヒーターの通電を行う大山猫ちゃん、さて、明日を期して、わくわくとお休みになるのでした。

old PX25 single stereo amplifier 12006/04/23

朝から、絶好の曇り空、アンプを作るには最高の日で、早速、電気工作台の炬燵の上に、PX4 singleを仰向けに置いて、改造開始、昨日カソード抵抗の1KΩにパラにする抵抗も手に入れておいたので、まずはこの部分の変更、早速、PX25を挿して、まずは、ヒーターに電気を通して、ヒーターがちっとも赤かならないのが不思議なのですが、なにせ、初めて手にするPX25、こんなものだろうと、ヒーター電圧を当たると、約3V、あれっ、何で、そこで、蔵書の真空管マニュアルを見ると、ヒーター電流が、PX4が4V1Aなのに対して、PX25は4V2A、出力管のヒーターはトランスの5Vタップをドロップ抵抗1Ωで落として、4Vにしているので、アンペア数が2倍で、1V足りなくなるのは道理、しかし、ずっと眠っていたヒーターには、最初はこの方が良いと、一時間ほど、ヒーティング、意を決して、プレートに電圧を掛けてみて、あれ、カソードに電圧が出ない、つまり、バイアスが掛からない、思い当たるとすれば、ヒーター電圧、早速、近所の郊外へ、悪所で、0.5Ωのドロップ抵抗を手に入れて、気もそぞろで、御帰還で、早速、抵抗を付け替えて、それでも全く無しの礫、そこからが泥沼、郊外の悪所のおじさまに全幅の信頼を寄せている大山猫ちゃんとしては、真空管に非が在る等とは全く思わず、あれやこれや、カソード抵抗値を高くしてみたり、他の真空管を抜いて、単独で試してみたり、何をやっても無しの礫、大山猫ちゃん所蔵の真空管に関する蔵書を引っ張り出して、勉強、それにしても可哀想なPX4、あらゆる条件で、試されて、しかし、健気にも、どのような状況でもカソードに電圧は現れ、それでも、真空管を疑う事無く、ついには、暫く、ヒーターだけ暖めてと、暫く、監視下で、ヒーターに通電をする事にした訳で、不穏な気持ちのまま、休日は終わるのでした。

KT66ppUL mono amplifier改造記22006/02/19

5時にお目覚めで、ダイニングに降りて、CDはコネクターのバーン・インの為に、再生を続けていたのですが、KT66ULppに灯を入れて、そのまま、二階へ、次のお目覚めは、8時前、爽快に起き出して、早速、ダイニングへ、またもや襲う、アンプの悲劇、左のスピーカーブツブツ呟き、その上、テスターの針と同じで、ゆらゆらと、こんな悲劇の中ですが、スピーカーユニットのLowther PM6Aの感度には脱帽、これは、やはり、ただ者ではないスピーカーユニット、と言う事は、テスターが無くても、コーンが揺れなければ良いと言う事、NFBを47KΩにするのは、残留ノイズの観点から、本当は避けたい事で、今まで、大丈夫だったんだから、本当は、他に原因が、これは、三段目には感度の高すぎる、RCA5691を6SN7GTに返すべきか、しかし、それも、音色を損なう、まずは、左右のKT66を入れ替えてみて、見事に、ゆらゆらの幽霊状態が左から、右のユニットにお引っ越し、それならと、自己バイアスでの、プレート電圧が異なる、つまり、グリッドバイアスの電圧が、異なる為に、外した、KT66が二本あるので、少々の電圧後外は無視で、交換してみると、ふらふら幽霊が見事に消失で、その上、残留ノイズも左右が同じ音質で、しかも、極小になり、悲劇は解決、結局、考えると、UL結合に変更した時、音と共に、閃光を放ったアンプ、あの時に、真空管を傷めたのだろうと結論、ふらふらを伴うブツブツ、ブツブツそのものも、コンデンサーが傷んだときのサインだけではなく、出力管の異常でも出る事を勉強した大山猫ちゃん、これで安泰と、快適にお街へと、さて、お街の自由行動、KT66ULppが完全に、それも、益々素敵に回復で、そうなると、と言うか、今回の悲劇の最中、スピーカーの出力をテスターでモニターしていると、まずは、大山猫ちゃんの電気工作の仕事台の炬燵が、スイッチが入るたびに、KT66ULppの出力に、直流変化が見られ、炬燵のスイッチを切っても、同じ現象が、と見ると、顔に毛の無い猫チャンがアイロン掛け、アイロンのスイッチが入るたびに、反応で、この事から、電源に関しては、大山猫ちゃんの性格に反し、非常に神経質なようで、今、電源は、色んな機器との集合住宅状態、これは良くない、対策を立てなければと思いつつ、やはり、在りました、オヤイデ電気オリジナルの電源タップ、丁度、二ピン仕様で、これなら、右のスピーカーの横のコンセントから単独でとれると、しかし、何時ものように、一回ソフト館へ、そこで、懐かしい、懐かしい、長岡の粘着性、黄色のローラー式レコードクリーナー、水洗いすれば粘着力復活と言う優れもので、今を去る事、30年位前、大山猫ちゃんが愛用していたもの、その頃は、取っ手が、ローラーに垂直で、今回は、ローラーと平行で、これだと、置くのにも便利と、レコード袋と一緒にお買い求めで、さて、やはり、街の悪所に取って返して、テーブルタップをご購入、大山猫亭へ御帰還、早速テーブルタップを設置、配線を変えて、KT66ULppに灯を入れて、さて、様子はいかにと、スピーカーのコーンを見守る大山猫ちゃん、大丈夫、問題無し、その上、残留ノイズも耳をスピーカーに接するように近づけると、かすかに聞こえる程度、音はと言うと、早速、Helge Lien Trio、やはり、無音の透明感が、空中に放出され、焦点を結ぶ音像を際立たせ、澄み切った空気を通して望む、木々や山の嶺の様に、美味しく、晩餐を頂き、久しぶりにと言うか、いよいよ、パガニーニのバイオリンとギター、本当に、これ以上を求めるなら、どうすれば良いのと言うところで、次に、LP、Vivaldiの四季、イムジチの初めてのステレオ録音の四季、これが、もう、音は関係なく、音楽が聴ける、もう、こうなれば、定位なんか気にならないのが不思議で、結局、定位を求めるうちは、まだ、装置が音楽を演奏していないと言う事かと、初めて思う、大山猫ちゃん、名残は尽きないけど、明日はお仕事で、仕方なく、寝床へでした。

KT66ppUL mono amplifier改造記12006/02/18

昨夜が、お年寄り時間にお休みで、早朝に、目が覚めて、何時ものおトイレ、昨夜改造のKT66ULppに灯を入れて、そのまま、極楽の羽布団に、しかし、早寝は、早起きのもと、結局、7時過ぎにはダイニングへと、久しぶりに、ピーター・バラカンのWeekend Sunshine、暫く聴いて、やはり、今日はLPが聴きたくて、まずはFelix Ayo、次いで、Pablo Casals指揮の、バッハの管弦楽、さらに、これも、千数百円で手に入れた、Gustav Leonhardtのバッハのチェンバロ独奏3枚組、心地よく、昼過ぎで、用事を済ませて、またしても、LP、と、悲劇は、この時、始まったで、おやっ、コーンがブツブツ呟く、あれっ、ふらふら揺れる、これは、おかしい、早速、教科書を、これは、どうも、NFBによる、低域発振、しかし、片方のみ、これは、原因追及、早速、片方のアンプを炬燵台の上へ、実際に作動させないといけないと、何時ものプレゼンス用のスピーカー(YAMAHA NS-10MM)を下ろして、モニターとして、どうも、出力に直流が流れているようで、テスターを電圧、それも0.5Vレンジにして、揺れる、揺れる、しかし、YAMAHA NS-10MMのコーンは全く揺れない、しかし、これは、揺れる、そこで、試しに、NFBの抵抗を47KΩに、残留ノイズは増加、それに伴い、揺れは小さくなったものの、やっぱり揺れる、これは、もしかして、UL結合に抵抗を噛ましていない所為かもと、つまり、UL結合は、第二グリッドへのマイナーNFB、三結の時には、安定の為に、100Ωを入れるのは常識で、早速、いろんな教科書に、つまり、回路図にあるように、100Ωのデールを噛ませて、揺れが、無くなった、これだったのかと、NFBをビシェーの20Ωに返して、どうも、大丈夫、もう一方のアンプも100Ωを入れて、こちらは、出力をテスターでモニターしても全く動かない、後ろ蓋を外したまま、裸の状態で、組み込んで確認、動かない、良し、と言う事で、アンプに着物を着せて、何時ものところに、納めて、手に入れた、まだ、借り物状態のケーブルを出して、しかし、袋は、ちり箱へ、と言う事は、返す気はないと言う事で、この当りは、大山猫ちゃんの動物的感で、早速、繋いで、Helge Lien TrioからTake Five、詳しく評価している暇はないけど、良い、ドラムの金属音が空中に焦点を結び、しかも、低音が、ベースの弓の演奏がただ者ではない、と言うところまで、確認、で、日は暮れのでした。

KT66pp三結mono amplifier改造記52006/01/28

事の起こりは、早朝と言うか、宴会後で、時間が狂って、朝の3時におトイレにお目覚めで、どうせ、今日はお休みだから、と、おトイレで、考えるとはなく、無線と実験の2月号、過去の名器を検証するシリーズ、今回は、大山猫ちゃんが改造した、DYNACO Mark 3、それで、詳細を読むと、使われている出力トランス、AcrosoundのoutputがA431、もともと、Acrosoundは4極管のUL結合を提唱、そのためのトランスを作った会社で、DYNACOは、Acrosoundの中堅技術者が独立して起こした会社、現在、大山猫ちゃんはKT66を三結にして、トランスのスクリーングリッド用のタップは失業中、確かに、三結にすると、音は宜しいのですが、大山猫亭の音楽缶詰開封装置のほかの部門の充実により、音量を上げても、分解能に問題が無くなってくると、パワー部門が頭打ち、おそらく、8W位が限界、UL結合にすれば、おそらく、30Wとは行かなくても、20W位は行くはず、大山猫ちゃんのメインのD-55 (Lowther PM6A and JBL UT-045Be)、このスピーカーに関しては、8Wで十分とは行っても、やはり、交響曲ともなると、やはり、もっとダイナミックレンジが欲しい、ましては、Platinum、これは、やはりもっと出力が欲しい、思い切って、UL結合に、その為には、少し知識が必要、それに、GSタップはこの十数年来、休業のまま、果たして、生きているかどうか、決心のしどころ、まあ、次に目が覚めた時考えようで、そのまま、温かい寝床へと、さて、次に目が覚めたのが6時過ぎ、普通ならここで、音楽缶詰開封装置に灯を入れに、ダイニングルームへと向かうはずですが、ここが、思案のしどころ、やっぱり、やってみる事に決定、体力温存のために、再び寝床へ、決心すると、眠れる訳はなく、結局、起き出して、ダイニングへ、暖房は自動で入っているのですが、寒い朝、アラジンに灯を点して、南部鉄の鉄瓶をかけて、顔も洗わず、メジちゃんと、ヒヨちゃんに、蜜柑も供えず、当然、お茶の準備もせず、参考書を引っ張り出して、DYNACO Mark 3の回路図を用意し、アンプを机の上に移して、裏蓋を開放、めくらにして、絶縁テープで巻いてある、SGタップからの線を開放して、長さを見ると、一方が長く、一方が短く、流石、大山猫ちゃん、当然、長さの合うほうで接続すれば良いと、早速、三結用の100Ωを外して、SGタップとの配線を行って、しかし、大山猫ちゃん、人間を離れて、それも大の付く猫ちゃんになってから、その、動物的感は冴えに冴え渡り、いつもなら、二つとも改造してからチェックに入るのに、まずは、こちらをチェックして、問題なければ、つまり、音出しまでしてみてと、まずは電圧のチェック、灯を入れて、手早くプレートと第二グリッドの電圧を、400V強、よし、突然、テスターの針が右に、すなわち、高圧の方へ振りきれ、火花が、ついでに、真空管がバキバキと振動始め、大山猫ちゃん、しばし、茫然、止せば良いのに、再度、またしてもバキバキ、これはおかしい、やっぱり駄目なのか、そこでやおら回路図に目をやると、はっきりと書いてある、しかも、どんなお馬鹿でも間違わないようにプレートの線は青、SGは緑、しかも、一方は青、緑一色、もう一組は青と白、緑と白、の、だんだら模様、逆に配線しようも無いほどの、親切設計、後は、高圧に震えたKT66が御昇天されていないのを祈るのみ、配線を変えて、恐る恐る、灯を入れて、手早く電圧を、今度は大丈夫みたい、電圧は400Vを維持、しかし、ゆらゆら針が揺れ、いいや、スピーカを接続してみて、何時ものYAMAHAのミニ・モニターを継いで、あら不思議、確かに、二次側をオープンにしていると不安定になるようで、スピーカーを継いで、安定ならそれで良し、残留ノイズも許容範囲、まずは、これで良し、早速、方チャンネルのみ音楽缶詰開封装置に接続して、バーニー・ケッセルのモノーラルCDを再生、これはいける、方チャンネルのみで、両チャンネル分の音量と迫力、単純に考えると、出力が倍にはなったようで、音も、これで聴く限りでは、三結と遜色なく、方チャンネルでバーニーを流しながら、もう一方のアンプの改造を優雅に行う大山猫ちゃん、かくして、二つ目の改造終わりで、早速、組み込んで、両チャンネルで、バーニーをいやー、やはり、力と浸透力が違う、ダイニングルームは勿論、ダイニングと続きの、8畳の台所、ここで、改造後の一服をしながら、今までと、浸透力が違う、そこで、次に、バーデン・パウエル、超低音波動発生装置を作動させるのも忘れていたのに、それも感じさせないほどの力、因みに、ボリュームを上げて行くと頭打ちなく、音量が伸びて行き、流石に、いくら高能率スピーカーでも、電力は必要と痛感、と言う事で、KT66pp三結mono amplifierはKT66ppUL mono ampifierとなったのでした。

KT66pp三結mono amplifier改造記42005/10/10

朝起きて、歯も磨かず、顔も洗わず、お茶も飲まず、カーテンを開けただけで、部屋に外の音を入れないようにして、ついでに、今日は、超低音波動発声装置の上に白熊ちゃんと並べて置いてある、ヤマハAVアンプ独特のプレゼンス用のスピーカー(YAMAHA NS-10MM)を下ろして、アンプの検査用に繋ぐ用意をして、意を決して、二台のアンプを並べて逆さまに、やっぱし、大らかな大山猫ちゃん、一方のアンプのアース処理が不完全、さらに、ヒーター回路の中点アースの配線もそのまま、だから、左右のスピーカーの残留ノイズが違ったはずで、まずは、アースを左右キッチリ確認、0.02μFの配線も元に戻し、残留ノイズが少なかったアンプの通り、シャーシーとの接地ポイントもネジ止めしてあった部分を復活、2点アースとして、次に、ウイリアムソン・アンプの回路図と、真空管の規格をじっくり見ながら、手持ちのKT66を差し替えて、自己バイアスA1級プッシュプルのグリッド電圧30数Vを4本ともクリアーするように調整、さらに、現在NFB75KΩのところを、残留ノイズがNFBの掛けすぎかもと思い(誤解し)、47KΩを足して、122KΩに変更、プレゼンス用のスピーカーから残留ノイズは聞こえるものの、これくらいだったらと、音楽缶詰開封装置の組み込んで音だし、まったくだめ、これではノイズを聞いているのと一緒、検査用のスピーカーが低能率なので、これでよいかと思ったのですが、再生音もぶかぶかで、音源広大、大団子の塊が壁一杯に御整列、もう一回やり直し、これなら発振しても良いや、やるだけやって見ようで、NFBの抵抗を47KΩ、検査用のスピーカーからもれる残留ノイズが確かに軽減、しかも、発振を起こしている様子もなさそう、それならば、毒を食らわば皿までと、手持ちのデール巻き線抵抗で20KΩがあったので、さらにNFBを増強、改造中のアンプの隣に置いた、検査用のスピーカーの残留ノイズがアンプのトランスの唸りより小さく聞こえる、これならと、早速、音楽缶詰開封装置に組み込んで、スイッチ・オン、待つこと暫し、殆どハムが聞こえない、98dBのスピーカーに耳をつけると、かすかに聞こえる程度、大山猫ちゃんの御座所まではまったく届かない程度の残留ノイズ、これはいける、早速、手近に置いてあったバーデン・パウエルの二枚組み3LPカバーのCDを9時の位置で再生、大山猫ちゃん久しぶりに腰を抜かすほどの衝撃、大山猫亭のダイニングにバーデン・パウエルのギターがふわりと浮かぶように出現、しなやかで、弾んで、これこそギターを弾くということ、音と音の間は静寂で、余韻が、あるいは、録音スタジオの反響音が、部屋の空間の彼方へとスーッと消えてゆく、この三日間、悩み、格闘した後だけに、これはもう渇きを癒す冷たい水で、さらに、ボリュームを11時、音は力強さを増すだけで、滲みも、濁りもなく、輪郭を持った低音は床を這って足元から迫り来る始末、さらに、超低音波動発声装置を加え、ボリューム9時、ベースが、大山猫ちゃん、ベースの実物の生の演奏の音と、音圧は知らないのですが、まさに、実物大の音で、これがまた、うるさくない、もうこれでよいと、アンプをちゃんとレイアウトし、ラックに格納、電気工作の道具を始末して、インド料理の仕込みにかかるのでした。

KT66pp三結mono amplifier改造記32005/10/08

ダイニングのテーブルに電気工作器具一式を並べ、件のメインアンプを逆さにして、アース周りの確認開始、まず目に付くのは、KT66を固定バイアスから、自己バイアスへ変更しているのですが、固定バイアスのグリッドバイアスを調整するボリュームの端子を出力段のアースを集めているポイントに流用しており、ボリュームと抵抗を介して、これが、真空管のソケットの固定用の部分に接地、これは明らかに変と、この部分の回路を切断、ボリュームの端子を完全な出力段のアースポイント用のラグ端子状態にして、次に、もう一つ不思議な、結線を発見、ヒーター回路の中点アースが、0.02μFのコンデンサー(上の写真の、アンプ内部の中央下にある、赤橙色の空豆のような形をしたコンデンサー)を介して、接地、これは理解できない、一応、ヒーター回路の中点をそのままアースに落として、この部分と出力トランスのコモンと結線、さらに、ヒーター回路の中点が、コンデンサーを介して接地してある部分が、そのままネジで、シャーシーに接地してある部分も浮かせて、これで、全てのアースは格段ごとにまとめて、最終的に入力用のRCAピンジャックのコモンでシャーシーに一点アース、次に、NFBに関して、16Ωのスピーカー出力端子から、今までついていた抵抗通り、75KΩで初段のカソードに返して、電源を入れて、電圧のチェック、ところが、トランスの盛大な唸り、ここで気づけばよいのに、メインのスピーカーに繋いでの音だし、ヒートアップと共に大音響で、これは、まさしく正帰還、そこは、大山猫ちゃん、最近の枕元勉強で、出力管のプレートと出力トランスの接続を逆にすると位相が逆になるという記載が頭の隅に、早速参考書をひっくり返して、確認、接続を逆にしたところ、めでたく負帰還が掛かったのは良かったのですが、右のスピーカーは何とか、左のスピーカーの残留ノイズはいささか許容範囲を超えるものの、しばらくは、音の良いのに免じて一旦退却ということにしたのですが、どうも今ひとつ釈然としない大山猫ちゃん、音楽をとバディー・リッチ、やっぱり、しっくり来ない、低音は膨らむし、なんか、音と音の間がサワサワして、聞いていて落ち着かない、これは、やはり限界かな、PX4 singleに返そうかなと思い始める始末、しかし、明日も休日、明日考えようと、二階に行っても、何か寝付けず、枕もとの雑誌をつらつらめくっていると、大山猫ちゃんも歩けば棒に当たる出、なに、こんな手が、確かに、件のアンプ、アルテック型の位相反転ではヒーターとカソードの間に常ならぬ高圧が掛かることになり、たいていは、バイアス電圧を掛けるのですが、その処置が施してないのがなんとなく気にはなっていたのですが、なんと、これは何だと思っていた、ヒーターの中点とグランドを繋ぐ0.02μFの役割は、直流的にはヒーター回路を浮かせて、交流的にのみ接地するという巧妙な仕掛けだったのです。

KT66pp三結mono amplifier改造記22005/10/01

改造DYNACO Mark 3、何故か、スピーカー接続を4Ωと16Ω間で、接続していたらしい、自分でやってて、していたらしいもないのですが、試しに、コモンと8Ωに接続し直して、音楽缶詰開封装置に灯を入れて、そのまま、もう一度寝床へと、さて、寝床に戻って、何やら、目が冴えて、DYNACOの回路図を見ると、使用しているトランスはAcrosoundのoutputがA431、powerがP782、いずれにしても、漆山で使用している時、高音の荒っぽさが耳に付くように感じ、そのトランスに付いても余り評価は高くなかったのですが、調べると、名の通ったトランスで、それよりも、営々と作り上げて、推敲に推敲を重ねてきた音楽缶詰開封装置の中に置くと、以前の印象は完全に払拭され、確かに、物の本にも書いてある通り、優秀なトランスなのかもと思わせる、いずれにしても、メインに据えるか検討の余地はあるということで、ついには起き出して、歯を磨いて、ピーター・バラカンのWeekend Sunshine、8Ω接続はいかに、今日は、ガラス戸を開けずに、メインのボリュームは9時、超低音波動発生装置も9時の状態で、もう、殆ど、オーディション合格で、暫くは、PX4 singleに換って、メインの座を、それにしても、やはり古い器械、RCAコネクター部はシャーシーと触れそうで、内部の配線も、三極管2段をCR結合で、位相反転はアルテック型に変更したため、狭いシャーシー内で、煩雑を極め、それでも残留ノイズは無視できる程度、しかし、パワースイッチはスライド式の小さな物で、スイッチを切ると激しいスイッチングノイズ、さらに、これはメインアンプとは関係ないのですが、メインアンプの電源が入ったまま、イコライザーアンプのスイッチを切ろうものなら、バチッとノイズが出る始末、大山猫ちゃんいろいろ考えて、まず、アイソレーション・バランスフォーマーで、アースが浮いている可能性が考えられるかも、それなら、アイソレーション・バランスフォーマーに継ぐ器機を最初の勧めの通り、CDトランスポートとADCとして、そうすれば、アイソレーション・バランスフォーマーのスイッチを切れば、スイッチのない件のADC、信楽の電源も切れるわけで、空いたコンセントに直接DYNACOのコンセントを継いで、と、その前に、お街へ、その足で、何時ものお街の悪所へ、ちょうど、QUAD II fortyと同社の新作スピーカー及びESLの試聴会をやっており、最初から聴く機会を得たのですが、そのバイオリンを聴くと、音の出てくる前にかすかに弓と弦がこすれ合う、音の出る直前の音が聞き取れ、このQUAD II forty、まだ発売前の内覧で、KT88ではなく、オリジナルと同じKT66のプッシュプル、おそらく三結、と言うのは出力が10W位、だとするとやはり三結、これはまさに、大山猫ちゃんが改造した後の、DYNACO Mark IIIと殆ど同じ、ちなみに、大山猫ちゃん、大昔より憧れていたESL、確かに、弦の音は妙なるものではあるものの、今の大山猫亭音楽缶詰開封装置の演奏に比べると、特に飛びつきたい魅力を感じなかったのは少し悲しく、大山猫亭にご帰還、電源の配線を変えて、パガニーニのバイオリンとギターのCDを聴くと、やはり、実に同系統の音で、大山猫亭の装置の音の方が、身贔屓でなく、解像度、レンジの広さ、低域、高域ともに、勝っていると思うのですが、さらに、これは、PX4 singleでは聞こえなかった、弓と弦の擦れ合う音もしっかり聞こえて、やはり、PX4 singleの4W弱では、サロンモード以上になると、時に聞き苦しくなり、ライブモードでは大山猫ちゃんの評価に、今までは、大山猫ちゃんの体調との関係と思っていたのですが、ばらつきがあったのは、やはり、ライブモードでは、出力の限界があったようで、98dBスピーカーとバックロードホーンのエンクロジャーをしても、4W弱では変形23畳の部屋に音を満たすのはやはり無理があったようで、暫くはKT66三極管接続プッシュプルで行くことに心を決める大山猫ちゃん、なにはともあれ、この2年半眠っていたような状態のKT66プッシュプルの慣らし運転、それでも、早速ストック用の真空管を漁って、まずは、12AU7をストックしていたムラードの真空管に変更、さらに、二段目の真空管は6SN7GT、実は大山猫ちゃんの真空管ストックの中にRCA5691が4本あり、これは初段のためにとってあったのですが、この音も聞いてみたい、しかし、5691は6SL7GT規格、ミューが高く、内部抵抗も高い、しかし、動作が違うだけで差し替えは可能、後は、結果と、交換、堅い音質に変化は、新しい真空管だからで、特に、問題なさそう、しかし、普通は内部抵抗の低い真空管をドライバーには持ってくるものとうろ覚え、まー、このままで、エージングをと、次から次へと音楽缶詰開封の大山猫ちゃんでした。

KT66pp三結mono amplifier改造記12005/09/30

なかなか長い安定期で、しかし、密かに気にかかることが頭の角で進行中で、つまり、自作PX4 single amplifier、これは出力4W弱、大山猫亭のスピーカーは高能率で、ユニットのPM6Aは98dB、従って、通常の開封に関しては、音色麗美、清冽、それは満足すべきものなのですが、時に、音量を上げて、ダイナミックレンジの広大な音楽缶詰を開封する時、ときに、何か違和感があり、やはり、出力がもう少し必要かなと、二階の寝室兼小規模リビングの、前段を三極管二段にしてKT-66三結pp仕様に組み直した、ダイナコマークIIIと言うより、シャーシーとトランスを使った別物、をダイニングルームの音楽缶詰開封装置で鳴らしてみたいと、最近、思い続けていたのですが、今日、思い切って、というのも配線の変更の煩雑さもさることながら、真空管アンプの重さは、これはもう、半端なものではなく、それこそ、掛け声をかけて、もしかすれば暴挙となるかもしれない、行動に、結果は、最初は、何か、荒々しく、詰まった、伸びやかさもない音に、少し、がっくり、しかし、暖まるまで待とうと、夕餉の準備の手伝いで、さて、やはり、聞き慣れた、ジョアンのアモロッソ、LPで、やはり、肩慣らしの効果は絶大で、以前、漆山の官舎で抱いていた、このアンプに対する印象を払拭する出来で、力強さ、さらに、高音の切れ込み、かといって、昔持っていたイメージと異なり、毛羽立ちもなく、細かいサンドペーパーで時間をかけて磨き上げた堅木の肌触りで、しかも、電源コードはオリジナル、RCA端子もオリジナルなら、スピーカー端子も、昔のタイプのネジ、それでこの音、大山猫ちゃんが漆山からこの地に入植して、2年と半の間、このアンプは合計でも、多分、通電したのは5時間位、長い眠りから覚ます為にもと、エージングをかねて、今宵も寅さん、寅さんが終わって、いよいよ採用試験、LPはフォリア、CDはジャッキー・テラソンのブルー・キャラバン、テラソンのドラムは当然、いつもだと大人しいと思えた、バイブの高音が空間に楔を打ち込み、いつもだと、特に疲れて、半分眠っている時は力尽きて、思わず、停止にする、トランペットの空間を切り裂く音色も素晴らしく、どうも、このまま、メインの座に採用される予感を感じさせるのでした。

PX4 single stereo amplifier 32005/03/26

この古今東西音の音楽缶詰開封装置の魔界においては至福の時は決して長続きせず、不幸は突然に襲ってくるもので、この日、昨日求めたレコードを並べ、キース・ジャレットのはじめて見るLPを堪能、もう夜中の12時、これで今日は寝ようカートリッジを上げて、何かカーン、カーンという小さな音に気づいたのが地獄の始まり、右のスピーカーから断続的に小さな音だがカーン、カーンいつもの指定席に座って耳を澄ますと、夜の静寂が支配する大山猫亭ダイニングルームでははっきりと聞こえるのです。一遍スイッチを切って電源を入れても同じで、次いでヒーターのハムバランサーをいじってみるとバキッ、バキィと大音響、出力管のグローが一瞬パッと輝くに至ってこれいけない、真空管をGECに変えてみてもハム音が強く、これは仕方ない中を見てみるしかないと眦を決して腰を抜かしそうに重いアンプを取り出しひっくり返し分解にかかる、開けてみてこれは、初段と次段のフィラメント用の電源のハムバランサーの巻線抵抗に緑青が浮いているではないですか、これではダイオード効果も効果絶大、約2時間アルコールと紙やすりと綿棒で巻き線を光るまで磨くことになったのです。さて、組み上げて、元に設置しテレフンケンREN904をさして再度スイッチを入れると、やはりハム音がし、件のカーンも聞こえる始末。音は澄み切った良い音で、かのアバロンも凌駕する分解能を披露しているのに悔しくも、しかしこれでは長時間安定して使えるとは言えず、やむなく両方ともGECのMH4に戻してみると何か平凡で、急に分解能が落ちたように感じられ、悔しいことしきり、ここは手持ちの英国系PH4を全て引っ張り出して片っ端から耳のそばではじいて音による選別を開始、テレフンケンはガラスの音は澄み切っており、硬質な音で、かすかに余韻を残すようななり方で、まさに、スピーカーで確認した音と同質で、しかし、指ではじくとフィラメントの音がするのはやはりこのあたりに原因があるのかもと断定、ちなみに大山猫ちゃんが調べ上げたところによるとREN904、同様の形状で外皮が金色と銀色があり金色の方が初期の時代に属するというから年から言うとおじいさん、これは眺めて綺麗だなとしたほうが無難で現役で酷使するのは可愛そう。GECの一本はたたいてもフィラメントの音はせずガラスの音も硬質で高い澄んだ音で、後に引く余韻はない。もう一本のGECはコツコツという感じで高い澄んだ感じはない、手持ちの中で、トップマイカの形状とフィラメントの形状がGECとまったく同じものがあり、これについて指弾きテストを行ってみると音の高低音色ともに先ほどのGECとほとんど一緒のものがあったのでこの二本をさして音を出してみると、これでテレフンケンの金色のおじいさんを退職させる踏ん切りがついたというもの、音の分解能は同等かそれ以上で、高音の鈴のような線の細さがきっちりと締まった線の細さになったようで、やはり、テレフンケンを美しいと感じたのは真空管指弾きテストで硬質な音に余韻が乗っていたのを反映していて、これは高音のフォニックブースターがかかっていたのだろうと推察。結局、素直という点ではこの最終的に選別した真空管が味付けのないストレートな音で、指弾きテストと実際の再生音に実に相関することを認識、これならエージングが進めば安心とやっと寝床に就いたのが朝の3時でした。